募集に大きな問題を抱えている学校は、3つの時期の戦略を再考してみるべきだろう。
1 夏休み前の時期。具体的には6月。
2 夏休み。
3 秋、特に10月と11月。
このうち、今回は第一の時期、夏休み前(特に6月)の説明会日程について考えてみようと思う。
本日、埼玉県内公立全校(全日制)のWEBサイトを閲覧し、今年度の説明会予定をチェックした。
すでに本ブログでも記事にしたが、その時より増えているかもしれない。
新年度スタート、説明会情報は更新されているか【埼玉県私立高校編】(4月5日付)
公立にもすでに説明会情報をアップしている学校があった(4月6日付)
今日現在で新年度情報に更新されている学校は次のとおりである。
【私立】
叡明
開智未来
埼玉栄
栄東
秀明
昌平
城西川越
聖望学園
独協埼玉
花咲徳栄
武南
本庄第一
立教新座
早大本庄
WEBサイトで公表されている範囲だが、学校説明会として最も早い日程は、埼玉栄の6月11日(土)である。
ほぼ説明会という解釈でいいと思うが、独協埼玉の6月4日(土)「コンセプト説明会」、開智未来の6月18日(土)「オープンキャンパス」も早い。
昌平は、6月20日(月)から24日(金)にかけて「イブニング説明会」を連続して行う(外部会場含む)。たまたま本日用件あり昌平高校に電話し、ついでにイブニング説明会の連日開催について聞いたが、「われわれはまだ知られていないから」と言っていた。昌平が無名?、そんなことないでしょうと思うが、「十分に知られていない」が出発点になっているところが、この学校の強みなのだろう。
早大本庄は7月9日(土)に、栄東は7月10日(日)に説明会を予定している。
【公立・普通科】
上尾
浦和
浦和一女
伊奈学園
春日部
川越女子
越谷北
草加
草加西
草加南
蓮田松韻
深谷第一
不動岡
松山
三郷
説明会として最も早い日程は、浦和一女の6月18日(土)である。
浦和は説明会は僅か2回しか行わないが、5月・6月に土曜公開授業を実施し、その際説明会も行う。
春日部、不動岡、松山は、説明会は行わないようだが5月・6月に土曜公開授業を予定している。
浦和、浦和一女、春日部、川越女子、越谷北、不動岡といった地域トップレベルの学校がいち早く説明会日程を更新していること、また、夏休み前の6月から入試関連イベントを実施しようとしていることに注目したい。
募集に苦戦している学校の多くは、「この時期にやっても参加者が見込めないのでは」と早期の説明会実施に消極的だが、中堅以下校の実施がない6月から7月前半は空白地帯であり、ある意味チャンスかもしれない。
高校側、中学校側それぞれ行事が立て込んでおり、入れられるタイミングは限られているが、検討の価値はあるだろう。
【公立・専門学科】
いずみ
浦和工業
所沢商業
新座総合技術
三郷工業技術
専門高校、専門学科校は、夏休み中の体験入学あたりから始めることが多いが、浦和工業と新座総合技術は、夏休み前の7月9日(土)に1回目の説明会を入れている。まだHP上で発表していないだけで、同様の計画をしている学校もあると思われるが、前述したように、実施校が少ないこの時期はチャンスである。
たしかに、この時期だとまだ志望校を答えられない生徒が多い。中学校の授業、行事、部活に忙しく、受験への本格的な取り組みはもう少し先になる生徒が多いだろう。
だから、せっかく説明会や体験入学を開いても、多くの参加者は見込めないだろう。
しかし、逆に言えば、そういう時期に参加してくる生徒は、実際の志願(受験)に結び付く可能性が高い。
志願者不足に悩む学校は、「後半勝負型」が多く、出願直前の1月になって説明会・相談会を行うことが多いが、そこで増えるのはあと数人である。だったら、その数人を早い時期に確保するという考え方もある。現状を打破するには、今までと違う発想に立ち、やったことがない方法にチャレンジしてみるべきだと思うが、どうか。
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