秋の文化祭シーズン到来。
と、本来ならそう言いたいところだが、今日は最高気温35℃超えの猛暑日。
(ニュースは見ていないが、体感的には間違いない)
これでは夏祭りだ。
今日は県立川越高校「くすのき祭」を見に行った。
正しくは、門の写真を撮りに行った。
新聞社関係の記事を書く場合、紙にしてもWEBにしても画像が必要になる。
だから、とりあえず撮っておく。
それも「映える写真」でなくてはならない。
ということになると、やはり川越高校の門はおさえておかなければならない。
今年のモチーフは、ブラジル・サンパウロの「ロザリオの聖母ファティマ大聖堂」ということだ。
以前取材した時に、「見映え重視」と聞いた。
門の制作では双璧をなす浦高の場合、日本の城や神社などが選ばれることもあるが、見映え重視の川越は、海外の建築が選ばれることが多いようだ。
制作に当たるのは「問班」だ。
(ちなみに浦高では「門隊」と呼んでいる)
2年生を中心に70人以上。
これも以前のことだが、骨組み段階の写真をハウスメーカーのメーカーの人に見てもらったら「高校生、それも普通科高校生の仕事とは思えない」と感心していた。
準備は新年度に入るとすぐに始まる。
1年生は入ったばかりだから下働きとなるが、上級生の作業を見て学習する。
そして翌年は自分たちが中心となる。
上級生から下級生への技術の伝承が上手くいっているようだ。
これだけのものを作るとなるとそれなりに費用もかかるが、これは非公表。
材料費をおさえるために選挙の際に使われたポスター掲示板なども再利用している。
今回は一般公開であるが、事前登録が必要とのことだった。
当日でも可能ということだったので、私は出がけにWEB申し込みした。
なかなか返信が来ないと思っていたら、迷惑メールの方に振り分けられていた。
自動返信システムのはずだから、返信はすぐに来るはずだ。
明日、急に思い立って行こうという方は、注意してもらいたい。
入場の際は、スマホに届いた返信画面を見せればそれでOK。
川越は駅(川越、本川越)から遠いので、臨時バス(有料)が運行されている。
私は、喜多院のそばの有料駐車場(1日500円)に止め、5~6分歩いた。
もちろん帰り際、喜多院にお参りしてきた。
喜多院は天台宗の寺である。
喜多院中興の祖・天海大僧正が有名で、山門前に銅像が立っている。
家康・秀忠・家光の徳川三代に仕え、「黒衣の宰相」とも呼ばれた。
108歳の長寿を全うしたというが、その前半生は謎に包まれている。
ついでに歴史の話をもう少しすれば、「黒衣の宰相」はもう一人いて、その名を金地院崇伝(こんちいん・すうでん)という。
臨済宗の僧侶である。
大坂の陣のきっかけとなった「方広寺鐘銘事件」は崇伝の入れ智恵という説がある。
天海と崇伝はライバルで、家康死後、神号をどうするかで対立した。
崇伝は「明神」を主張したが、天海は「権現」を主張した。
結局、天海の意見が採用され、今日家康は「権現」「大権現」と称される。
暑さにやられ、食欲も減退している状態だが、明日もどこかに行ってみよう。
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