文化祭見学2日目は川口北高校。
 写真・動画については、後日新聞記事等でイメージカットとして使用するため何点か撮影してきたが、雰囲気を知ってもらうには学校公式Instagramがいいだろう。
 こちらをご覧いただきたい。

◆同窓会の部屋を訪問
 川口北文化祭には「同窓会の部屋」というのがあった。
 別に何か催し物をやっているわけではない。
 強いて言えば、卒アルを40数年分展示してあった。
 当然ながら、初期の卒アルには若き日の自分を発見することができた。

 当時の私の教え子たちは、若くても50代後半、上はもちろん還暦過ぎであるし、まさか顔見知りに会えることはないだろうと思っていたが、午後に同窓会の理事会があるとのことで、何人かの教え子と再会することができた。

 川口北は取材では何度か訪問しているが、文化祭は教員のとき以来だから35年ぶりだ。
 昔はどんなだったかと思い出してみるが、あまりにも古いことなので浮かんでこない。

 そうそう、一つだけ思い出した。
 その昔、文化祭における「エレキ解禁問題」というのがあった。
 「エレキ」とはいかにも昭和チックであるが、今でいう「バンド」かな。
 これを文化祭のステージで認めるかどうかで長々と議論した。
 開校5年目の話だ(文化祭としては3回目)。
 結果は、いくつか条件を付けて認めることになったわけだが、今思えばつまらんことを話し合っていたもんだ。

◆五大イベント健在
 「お化け屋敷、縁日、迷路、休憩室、それに最近ではカラオケを加えて、これが北高祭の五大イベント。エレキ問題の陰で、北高祭の低俗化、幼稚化は着々と進行している。近所の子供の間で評価が高いのが唯一の救いだ」
 これは昭和58年発行の「川口北高10周年記念誌」に掲載された私の文章の一節。

 今日会場を一通り回ってみたが、30数年の時を経ても、何ら変わっていない。
 むろん昔よりはるかに大がかりだし、洗練されているが、基本やってることは同じ。
 この現象は、考えようによっては進歩がないということだが、そもそも祭りってそんなものだろう。
 定番イベントのない文化祭なんてつまらん。

 川口北に望むとしたら、文化部の発展かな。
 伝統校は、お祭り騒ぎの一方で、文化系部活の発表や展示やステージが充実していて、それが文化祭に厚みというか深みを与えている。
 それ目当てに来場する人も多い。
 川口北は運動系部活はそれなりに結果を出しているが、文化系部活の方に全国総文祭出場とか、各種コンクール入賞という部活がもっと出て来ると、祭りは一層華やかなものになる。

 注文ついでにもう一つ言えば、門である。
 昨日川越の門を見てきたせいもあるが、それに比べると、いかにもやっつけ仕事という印象だ。
 川口北高生のポテンシャルを考えたとき、いかにもアンバランスな印象を受けた。
 敷地内には、グランドと公道に挟まれたプロムナード(遊歩道)があるが、あれを活用するのも一つの手だ。
 私だったら、そうだな、千本鳥居でも作るか。

 今日も暑い一日だった。
 模試を受けに行った中3生も多いはずだ。