久しぶりの県立高校共学化問題。
 朝日・読売など全国紙も取り上げている。
 一例を示しておこう。
 県立の女子高・男子高は共学化すべきだ…埼玉県男女共同参画苦情処理委が勧告(8月31日 讀賣新聞オンライン)
 それほど大きなニュースとも思えないが、読者受けが良く、ページビューも稼ぎやすいネタなのだろう。

 もちろん地元埼玉新聞も取り上げている。
 県立校の共学化求める 男女共同参画苦情処理委が勧告(埼玉新聞 LINE公式)
 紙の新聞だとかなり大きな扱いとなっている。
 

 これらの記事の元になっているのは、県の報道発表(ニュースリリース)である。
 埼玉県男女共同参画苦情処理委員による勧告について(8月31日 報道発表資料)

◆勧告書全文を読んでおこうか
 教育関係者の皆さんは、一応勧告書全文を読んでおこう。
 少なくとも、その在りかはおさえておいたほうがいいだろう。
 資料部分も含めA4版19ページほどなので、大した分量ではない。
 勧告書全文と資料

◆苦情処理委員とは何ぞや
 県の報道発表資料や新聞記事でも触れているが、男女共同参画苦情処理委員とは、埼玉県男女共同参画推進条例第13条に基づき設置された役職である。
 委員は3人いる。
 弁護士2人、大学教授1人。
 
 委員の一人、武田万里子氏は津田塾大学教授で、ジェンダー問題等について研究されている方だ。
 ご興味のある方は津田塾大学のサイトでご覧いただきたい。
 ご自身の属する大学は女子大なのだから、そっちが先だろうとツッコミたくなるが、ここでは軽くスルー。

 次に、この苦情処理委員が日頃どんな任務を担っておられるかだが、これも確認できる。
 令和4年度 埼玉県男女共同参画苦情処理年次報告書

 たった3人の委員で苦情処理とは大変だなと思ったが、苦情件数を見て納得した。
 報告書には次のようにある。
 
 
 ついつい企業のクレーム処理を想像してしまったが、この程度なら3人で間に合いそうだ。

◆優先順位、高くない
 男女別学の是非については、いろいろな意見や考えがあるだろう。
 それは自由に議論されればいい。

 ただ、県立高校が抱える諸問題のうち、この問題の緊急性は高くない。
 最終的には県立高校の再編問題に行き着くことになるが、現在進行中の統廃合計画がまだ完了していない。

 職業系専門高校・学科(農工商など)の再編は緒に就いたばかりだ。
 特別支援学校の整備、新設も進めなければならない。
 むろん、募集困難に陥っている学校の再編・整理統合も急務だ。
 
 議論を進めるのは結構だが、山ほどある懸案を処理するのが先決であって、今回の苦情の処理は後回しということでいい。