さいたま国際マラソンが行われたが、私は出ていない。この話、以前にも書いたが、コースを見た瞬間、走る気が失せるのよ。女子のオリンピック選考レースの一つになっているが、記録なんか出るわけがない。

 吉田香織選手(今回、日本人最高の6位)が試合前、「目をつぶっても走れるくらい(コースを)熟知している」と言っていたが、その点では私だって負けないよ。知らない道は一つもない。出身中学校の本太中学校の目の前を通るし、いつもの練習コースである国道463号バイパスも通るしね。ただ、細かいアップダウンが無数にある。これが出たくない最大の理由。
 コース紹介動画で川内優輝選手が、「実際に走ってみると見た目ほどきつくはありません」と言っているが、自分と一緒にするな。そりゃあ鉄人・川内優輝にしてみりゃそんなもんだろうが、素人ランナーには死ぬほど辛いんだよ。

 唯一のメリットは、行き帰りに時間がかからないこと。交通費もかからない。クタクタになって帰って来るのは、走っている時と同じぐらいきついからね。

 しかし、つくづく思うが、浦和には名所というものがない。遠来の客があっても案内するところがない。
 ただし、住むにはいい街だよ。都心に出るのも便利だし、教育環境もいい。私はこの街に住んで半世紀以上経つが、自然災害の記憶はゼロだ。
 そんな街だから、マラソンコースに魅力が欠ける程度は許してやるか。

 とは言え、地元中の地元で行われる大会であるから、一生に一度くらいは出てやってもいいかな。70歳過ぎての目標に入れておこう。