埼玉県教育局から令和2年度公立高校入試に関して、昨年12月15日に実施された第2回進路希望状況調査の結果が発表されたので、速報の形でお知らせしておこう。
 詳細なデータが必要な方はコチラで見られます。
 →令和2年3月中学校卒業予定者の進路希望状況調査(令和元年12月15日現在)
 
 とりあえず皆さんの関心は、学校ごとの希望者数・倍率にありそうなので、今回はそちらを見て行くことにする。
 では、普通科倍率上位校、1位から20位。
 
 ほぼ例年通りの顔ぶれが並ぶ。前年同期では2倍超が5校あったが、今年は市立浦和のみとなっている。普通科全体を見ても前年同期1.24倍から1.20倍へと低下している。
 2月に行われる実際の出願では、今回の倍率がどのように変化して行くかということであるが、上位20校に関しては第2回の倍率がピークと考えていいだろう。
 市立浦和は最終的には2倍を切ってくると思われるが、1.8~1.9という高倍率は維持しそうだ。浦和西も下がるのは確実だが1.6~1.7倍の高倍率は維持するだろう。浦和・大宮・川越といったトップ校は、倍率を見て敬遠する受験生が少ないので、ほぼこのままの倍率で推移するだろう。市立川越・鳩ヶ谷・上尾・鴻巣などは元々の募集人員が少ないため、ちょっとした人数の変動で倍率が大きく動く可能性がある。

 次に、普通科倍率上位校、1位から38位。中途半端な区切りになっているのは、ここまでが普通科全体平均の1.24倍以上であるためだ。(※訂正:普通科全体は1.20倍)
 
 
 21位から38位には、今後本番に向けて倍率が上がる学校と、下がる学校がある。
 浦和一女・川越女子は大きな変動はなく、ほぼこのまま推移すると予想される。所沢北の1.28倍は、この学校としては低すぎるので上がる可能性の方が高い。川口市立(文理スポーツコース)は他校からというより、自校普通科からの鞍替えで倍率が上昇する可能性がある。79人募集と規模の小さい八潮南は大きく変動する(下がる)かもしれない。

 
 学校選択問題採用校の中では、熊谷女子・春日部・熊谷・春日部女子の4校が、現時点では普通科県平均の1.24倍に達していない。春日部は実際の出願では隣接県からの受験者が見込まれるので倍率は上昇するだろう。熊谷女子は横ばい、熊谷はやや上昇となることが予想される。春日部女子は前年、定員割れを辛うじて回避したが人気低下に歯止めがかからない。若干の上昇はあると思われるが、上がっても1倍前後までだろう。

※追伸 倍率はどこに出てるの?にお答えする
 「どこを見ればいいんですか」というメールが入ったので、教えておくよ。
 まず、このデータを発信しているのは埼玉県教育局の教育政策課だよ。
 PC(パソコン)の人は、このブログの最初の方のコチラで見られますの所をクリック。スマホの人はタップ。
 進路希望状況調査のページが開いたら、「第1 調査の概況」、「第2 統計表」があるから、何はともあれ倍率という人は「第2 統計表」の一番下の方に「第1表~第13表のダウンロード」とあるから、そこを開く。第1表に学校ごとの倍率が出ている。
 いろいろ加工したい塾の先生はPCでこのエクセルデータをダウンロードするのがオススメ。
 スマホで見たい人は、さらに下の方に「一括ダウンロード」というのがあるから、「調査報告書全体のダウンロード」(PDF)の方が見やすいと思う。