小泉進次郎環境大臣の育休について考えてみよう。あらかじめ言っておくが、私は国会議員や大臣に育休は不要だろうと言っている。議員や大臣が決して楽な仕事、暇な仕事とは思わないが、仕事スタイルはサラリーマンに比べれば、はるかに自由度が高いわけだし、それなりの収入を得ているわけだから、出産・育児に関してだって、いろいろな選択肢を取りうる。そういう彼らが率先したところで、嫉まれるのが関の山で、それよりも普通のサラリーマンが当たり前に育休を取れる世の中を作るのが先決で、それがあんたらの仕事だよ。
とまあ、こういう理屈だ。
しかし、本人が育休を取ると決めたなら反対はしないよ。むしろ、3が月で2週間程度なんてみみっちい話じゃなくて、もっとドカーンとまとめ取りすりゃ良かったのにと思っているくらいだ。
育休の是非について語るとき、小泉進次郎が好きか嫌いかという話はとりあえず脇に置いておこう。小泉進次郎だからこそ話題になったのであるから、切り離すのはなかなか難しいのであるが、なるべく好き嫌いの感情を抑えて考えてみよう。私も正直元総理の息子はあまり好まないが、この際、その点は抑制する。
38歳の国会議員というのは、衆参合わせて700人強いる議員の中で若い方から2~3%という位置付けになる。ということは、育休なんて自分には関係ないやという議員がほとんどだということだ。
よく議員に対して、「言うだけじゃなく、自分でやってみろ」と文句を付けたりするが、そう言われたって、やるにやれない年寄りばかりの世界であって、38歳の国会議員はその要求に応えられる稀有な存在なのだ。お前が取らなくて誰が取る。
ここは党派を超えて、「みんなで育休を取る会」でも作ってもらいたいくらいだ。
詳しく調べてみたわけではないが、制度的には諸外国に決して劣っていないのだそうだ。ただ、取りにくい雰囲気がある。
とすれば、取ろうとする人に待ったをかけるのは、その風潮を助長することになる。
だから私は、前言との整合性に欠けるかもしれないが、「取れるだけ取ってみな」と考えることにした。みんなで38歳の国会議員の子育てを楽しもうぜ。そうすれば世の中の雰囲気も少しは変わるかもしれない。
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