オンライン説明会と会場型説明会の関係については8月29日付記事「これから必要なのは『毎日が説明会』の発想だ」の中で書いた。
仮にオンラインの影響で会場型への参加が減ったとしても、来場者の質が高まるので問題ない。だから心配せずにどんどんやろう。何なら365日「毎日が説明会」状態にしてもいい。そういう内容だ。
で、今日はその話をさらに進める。
減ってしまうのではないかとネガティブに考えずに、増やすためのツールとして考えようということだ。
この発想に至っている学校は、おそらく少ない。
オンライン説明会は、今年に限って言えば会場型の代替という位置づけである。まあ、目下の状況を鑑みれば止むを得ない。
だから、その内容も会場型をそっくりコピーしたようなものになっている。
が、本来WEBサイト上における動画は、プロモーションツールである。動画(ビデオ)を見て、「買いたい」、ではなく「行ってみたい」という欲望をかき立てるのがその役目だ。
やはり高価な買い物になればなるほど、カタログを見るだけでなく実物を見てみたいものである。
オンライン型と会場型は、どちらを選択するかという問題ではない。
そういう選択が迫られるのは、新型コロナで騒がれている今年だけだ。
コロナが収まった来年からは、両方やるというのが正解だ。
オンライン型は集客のための手段だ。これを使って会場型参加者を増やすのが狙いだ。だから「毎日」となる。
受験生が決心するのは、説明によってではない。進学実績によってでもない。
それもあるが、決め手は学校の雰囲気だ。肌で受け止めた印象だ。
これはどうやったってオンラインでは実現できない。
実際に学校に来てもらうのが一番確実なのだ。
その動機付けとしてオンライン型がある。
WEBサイトで学校説明動画を流す学校が増えてきたが、「見てもらおう」という発想はあっても、これを見て「来てもらおう」という発想には至っていない。
その証拠に、動画の中で「今度は是非、学校でお会いしましょう」とか「詳しくは学校で」とか言っている学校はない。
くどいようだが、見てもらっておしまいではなく、来てもらって完結すると考えていただきたい。
ついでにオンライン個別相談会についても触れておこう。
これこそ会場型でなければいけないものだ。
単なる質疑応答なら問題ないが、普通はかなり込み入った話もするものだ。プライバシーに踏み込んだ話もするものだ。
お金のこと。成績のこと。身体のこと。その他家庭の事情。
まさか盗聴されるとは思わないが、ちょっと不安がある。
zoomでお手軽にやって、親から「録画させてください」と言われたら、どうする。
Googlemeetなどテレビ会議システムの録画(レコーディング)はホスト側のコントロールによると思うが、何らかの形で録画・録音されたらどうする。
お互い証拠を残さない方が身のためだ。
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