マンダラート(またはマンダラチャート)というのが大谷翔平選手がらみでちょっと話題になっているみたい。
 考案者は今泉浩晃さんという方だ。
 要は発想法。
 古くはKJ法、最近で言うならマインドマップか。

 こんな風に9つのマス目を作って、その真ん中にテーマや目標を書き、その周囲に思いついたこと、関連のありそうなことを書いて行く。
 
 そこからさらに8つの発想を中心に置いて、その周りに思いついた、関連のありそうなことを書いて行く。
 全部で9×9=81のマス目を埋める。
 

 私は自分ではやらんが、受験生だったら、ど真ん中に「第一希望合格」とでも書いて、マス目を埋めてみるのもいいかもしれない。
 こういうのは思考の整理に役立つ。発想の訓練になる。
 ただし、あまり作るのに夢中になると、完成させただけで一仕事終えた気分になる
 マンダラが完成したって、まだ何も始まっちゃいないのだが、なぜか達成感を覚えてしまう。

 私は自慢じゃないが、この手のものを今までに何百回も作っている。
 だが、一向に成功に近づく気配はない。
 なぜならば、考えたり書いたりしただけで実行に移せていないからだ。 

 その点、大谷翔平選手はエライ。
 高校生の時に書いたチャートの中に、「運」を引き寄せるためには「ゴミ拾い」と書いてあって、メジャーリーガーになった今もそれを実践している。
 書くのは簡単だが、日々それを実践するのは限りなく難しい。
 若いのに大したものだ。
 

 私は年を取ったので「生き方」にはあまり関心がなくなってきた。
 どちらかと言うと、「死に方」の方に関心が移ってきた。
 皆さんもいずれ分かるだろうが、年を取ると、どう生きるかよりも、どう死ぬかの方が重要なのだ。
 だからマンダラチャートを作るとしたら、その中心には「いい死に方をする」なんて言葉が入る。

 頭がぼけてきたり、寝たきりになるのは自分にとって「いい死に方」にはならないから、できるだけ頭を使って、体も使って、丈夫でいようと思う。
 健康でいることは、「いい死に方」につながる。
 健康は長生きのためではなく、「いい死に方」のためである。

 話を元に戻すが、計画とか目標とかは、頭の中だけにあるより、言葉(文字)にしてどこかに記録しておいたほうがいいのは確かだ。
 スマホの中でもいいし、手帳でもいいし、付箋でもいい。
 
 大事なのは当然ながら実行した割合や、達成度である。
 つまりは、よく言われるPDSサイクルっていうやつなんだが、私の場合で言えば、 P(プラン=計画)とS(評価)は得意なんだが、D(実行)が伴わない。
 今さら感はぬぐえないが、DOの部分の改善を目指してみよう。