レポートが一日ずつズレてしまったが、昨日は「よみうり進学メディア埼玉版」の部活取材で西武台高校に行った。
西武台高校の部活と言えば、普通はサッカー部でしょう。
ただ、この新聞では、野球で言えば花咲徳栄や浦和学院みたいな最強レベルは扱わないことになっている。
今さらお知らせする必要もないでしょう、というわけだ。
なので、西武台の教頭先生に、サッカー部、野球部以外でお願いしますと言ったら、ハンドボール部を推薦してきた。
今回はバレー、バスケ、ハンドと球技ばかりになってしまうが、まあいいか。
西武台高校は県道463号線(浦和所沢線)沿いにある。
最寄り駅は東武東上線「柳瀬川駅」またはJR武蔵野線「新座駅」とある。
さっさと歩けば20分、ゆっくりで25~30分というところか。
自称市民ランナーの私にとっては楽勝の徒歩圏内だ。
実際、歩いている生徒もよく見かける。
ただし昨日は次の予定を考えて車。
学校は極力歩いて訪問。
これは私が心がけていることだ。
歩いた方が、周辺の環境やら、登下校中の生徒の様子やら、より多くの情報が収集できる。
さて、ハンドボール部。
今回取材した聖望学園女バレ、草加南女バスは、共に県大会上位をうかがおうというチームだが、こちらはまずは県大会出場が目標だ。
去年までチームを編成できるだけの部員が揃わなかった。
そこに同校ハンド部OBの齋藤航介先生が、教員となって母校に戻ってきた。
去年4月、大学を出てすぐに英語教師として着任。
で、懐かしきハンドボール部は、と見れば、男子部員ゼロ、女子部員が数人。
自分が大学に通っていた、たった4年の間に一体何が起こったのか。
でも、とりあえず部の再興を目指さなくちゃいけない。
まずは部員集めだ。
って、何か始まりが学園ドラマみたい。
先生の熱心な勧誘もあって、今年4月、1年生男子が何と32人も入部。
ただし全員初心者。
いいぞいいぞ、学園ドラマはこうでなくちゃ。
が、さすがに運動経験ゼロという子はいなくて、半分くらいはサッカー経験者。
うん、これは望みがある。
なぜならサッカーもハンドも、互いに体をぶつけあって、最後は相手ゴールに球をぶち込む競技だ。
それを足でやるか、手でやるかだけの違いだ。
案外行けるかもしらんぞ。
さて、ここで埼玉県内男子ハンドの情勢を見ると、これはもう浦和学院の独壇場だ。
今夏インターハイ出場校も当然浦和学院だが、なんと30大会連続出場。
ここまでの連続出場記録は他競技でもほとんど見当たらない。
記憶の範囲で言えば、埼玉栄の体操がこれに近いか。
私立で上位に来るのは、浦和実業ぐらいで、あとは公立が上位を占める。
川口東、川口北、越谷南、ふじみ野、伊奈学園。
それに八潮、三郷北、大宮南。
三郷・吉川あたりの中学校ハンドが盛んなこともあって、県東部地区や武蔵野沿線の高校が強い。
県西部地区で強豪と言えるのは、ふじみ野と朝霞ぐらいなので、地区の勝ち抜けは意外と早く実現するかもしれない。
先生の指導上の悩みを聞いた。
上級生がいないのでのびのびできるが、目標としたり、お手本にするプレーヤーがいない。
なので、自分は監督としてだけでなく、時に先輩として接している。
まあ正真正銘先輩なんだから、それでいいんじゃないの。
まだ24歳。高校生に負けない体力がある。
先生という職業は、体が言うことをきくうちは、何でも生徒と一緒になってやったほうがいい。
さあ、この青春ドラマ、この先どんな展開を見せるか。
※公開後追加
一つ忘れていた。
取材を終え帰ろうと思ったところ、陸上部が雨を避け、校舎脇の屋根のあるスペースで練習していた。
女子選手が何やら棒を振り回していた。というか自分自身が回っていた。
これはどう考えたってハンマー投げの練習だ。
この学校の陸上部、とりわけ投てき競技は強豪として知られている。
先の陸上日本選手権でも卒業生の大野史佳選手が砲丸投げで優勝している。
今夏のインターハイにも、砲丸・円盤・ハンマーの各種目に男女とも出場している。
きっと、ものすごい指導者がいるんだろう。
と、ずっと気になっていたのだが、思いがけず会うことができた。
話も聞けた。
気さくな先生だった。
名前を聞き忘れたが、有名な指導者に違いないから後で調べてみよう。
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