この数日で、オミクロンという活字を目にする機会が急増した。
 テレビそのものは見ないのだが、新聞のテレビ欄をチェックしたところ、昨日は22か所、今日は20か所にオミクロンという活字が見られた。
 テレ東以外の在京キー局は、ニュースやニュースバラエティで繰り返し取り上げているようだ。

 オミクロンはギリシャ文字なんだって。
 あんまり使わんね。
 と言うか、使った覚えない。

 円周率で覚えたパイ(π)、参考書で覚えたシグマ(Σ)、時計で知ったオメガ(Ω)。
 その他、アルファ・ベータ・ガンマ・デルタ・シータ・カッパ・ラムダ・ミュー。
 せいぜい、このあたりまで。

 ナミビアからの入国者が国内で確認された感染一例目。
 ナミビアか。
 行ったことない。
 
 ニュースで、ふだんあまり馴染みのない国が出てきたときは、とりあえず地図で確認する。
 ワイドナショーなんかではやってくれてるのかもしれないが、見る習慣がないので自分で調べる。
 南アフリカのすぐ上の方というところまでは分かる。
 西は大西洋に面しているが、東はどこだっけ?
 ボツワナだ。
 で、北はアンゴラ。

 アフリカ諸国の国境線は、南北や東西に一直線という例が多いね。
 英仏独をはじめとする欧州勢が、地図上で定規で勝手に線を引いて分割してしまった。
 植民地時代の名残だ。
 と、こんな具合に、折に触れて地図など参照するのはボケ防止に役立つ。

 さて、オミクロン株である。
 感染力が強いという噂だ。
 ならば、毒性は弱いということか。
 感染力と毒性との関係は反比例するというのがウィルス学の常識と聞いたことがある。
 だとすれば、感染者は増えても、その割に重症者や死者は増えない。

 しかし、この2年間近くずっと、「感染者、感染者」とやって来たので、増えればまた大騒ぎとなるはずだ。
 これまでの波を見てみると、底の状態からピークに至るまで約2か月を要している。
 直近の第5波で見ると、6月中旬にほぼ底を打った状態だったのが、7月から8月にかけて上昇し、結果として8月中旬にピークを迎え、その後下降し、現在に至っている。
 よって、過去の経験に照らせば、12月中下旬に感染拡大が始まったとすると、来年2月あたりがピークとなり、三度入試シーズン直撃ということになる。
 ただ、過去二度の入試も、ほぼ予定通り実施されたので、現時点において入試の混乱は想像しにくい。

 昨年は年明けすぐに緊急事態宣言発令となった。
 そのため、予定していた説明会や相談会を中止したり、内容変更した公立学校があった。
 志望校決定を引き延ばしてきた受験生には影響があっただろう。

 オミクロン株がどの程度拡がりを見せるか分からないが、念のために悪い方の想定シナリオに沿って行動しておいたほうがいいだろう。
 予想が外れるということは、大した拡がりを見せないということであり、これによる不利益はない。

 個人的な対策としては、年内にできることは可能な限り年内にやっておく。
 あとは密を避け、マスクして、うがい手洗いを励行するという平常運転。
 結局、個人が出来ることって、これ以外にない。