参議院選挙が始まった。
 第26回参議院選挙。
 投票日は7月10日(日)。

 解散がなく半数ずつ改選の参議院選挙は、きっちり3年ごとにやってくる。
 衆議院は「総選挙」と言うのに対し、こちらは「通常選挙」。
 というのは、義務教育で学ぶべき基礎知識。
 なのだが、そんなこと知るか、という大人がほとんどだ。

 が、本ブログの読者諸氏は、そういう種類の大人ではないことが分かっているので、選挙に役立つサイトを紹介しておこう。
 以前にも書いた覚えがある。
 「NHK選挙WEB 各党の公約」
 政策別、政党別にまとめてあり、便利だ。

 政策別では、「経済政策」、「コロナ対策」、「外交・安全保障」、「エネルギー・資源」などと並んで、「子育て・教育」がある。
 そこで、各党が「子育て・教育」に関して、どのようなことを言っているかをチェックしてみた。
 なお、このサイトで紹介されているのは、各党公約の全文ではなく、NHK側のまとめである。
 詳しく知りたい方は、各党HPで確認してもらいたい。

●自由民主党
 「こどもまんなか社会」の実現をめざす。
 少子化対策を強化する。

●立憲民主党
 教育無償化を推進する。

●公明党
 高3までの無償化をめざす。
 奨学金返済の負担軽減を推進する。

●日本維新の会
 教育の無償化に加え、出産の無償化を実現する。
 幼保一元化を実現する。

●国民民主党
 教育・科学技術予算を倍増する。
 義務教育を3歳からとし、高校までを無償化する。

●日本共産党
 私立高校の無償化を拡充する。
 18歳までの医療費を無料にする。

●れいわ新選組
 高校まで児童手当を毎月3万円支給する。
 「奨学金徳政令」で返済を免除する。

●社会民主党
 国籍問わず学ぶ権利を保障する。
 子どもの貧困率を下げる。

●NHK党
 児童手当の所得制限撤廃を求める。
 優秀な研究者の海外流出を防ぐ。

 以上、NHKのまとめを、私がさらに大胆にまとめると以上のようになる。
 まあ、どの党の公約にも、無料とか無償化といった言葉が並ぶわけである。
 では、そのための予算はどのくらいかかるのか。
 その財源はどこから持ってくるのか。
 そのあたりは、どこも曖昧だ。
 と言うか、何も言っていない。

 さすがに自由民主党の公約には無料や無償化という言葉は出てこない。
 「自由民主党 公約」
 政権政党としては、言ったらやらなくてはならないから、そう安々と口にするわけには行かないのだ。
 他分野の政策についても、理念的なことは語るが、具体策は示さない。

 その点野党はお気楽で、後で責任を問われる心配がないから、言いたい放題だ。