埼玉県教育委員会は8月9日、令和4年3月中学校卒業者の進路状況調査の結果(速報)を発表した。
 県発表の概要はコチラへ。↓
  令和4年3月中学校等卒業者の進路状況調査(速報)の概要
 より詳細なデータをご覧になりたい方はエクセルデータも公表されている。
 詳細データ(エクセル版)
 
 特に緊急を要する話ではないので、とりあえず資料の在りかだけ押えておけばよろしかろう。

◆概要
 主な内容をまとめると、
 1 中学校卒業者62,760 人で、5年ぶりに増加
 (一時的な増加)
 2 高校等への進学率は99.1%で、過去最高だった前年と同じ。
 3 高校のうち全日制への進学90.8%で、前年度より 0.5 ポイント低下。
 4 通信制高校への進学率は5.5%で、前年度より0.6 ポイント上昇。
 
 以下は統計表を見て私個人で作成したもの。

◆市町村別公立中学校卒業者数
 01 さいたま市 10.270人
 02 川口市   4.740人
 03 川越市   2.903人
 04 越谷市   2.870人
 05 所沢市   2.675人
 06 草加市   1.996人
 07 上尾市   1.897人
 08 春日部市  1.794人
 09 熊谷市   1.592人
 10 新座市   1.391人
 11 深谷市   1.300人
 12 入間市   1.231人
 13 久喜市   1.190人
 14 狭山市   1.155人
 15 戸田市   1.138人
 16 朝霞市   1.122人
 17 三郷市   1.090人
 18 鴻巣市   1.013人
 以下、ふじみ野市(994)、富士見市(935)、加須市(929)の順。
 要するに市町村の人口順である。

◆県外進学者の割合が多い市町村(全日制)
 公立中学校卒業者に関するデータである。
 県外(国公私立)進学者÷全日制進学者。

 01 和光市 24.3%
 02 戸田市 20.3%
 03 蕨市  20.2%
 04 川口市 19.9%
 05 三郷市 18.0%
 06 朝霞市 15.6%
 07 所沢市 14.8%
 08 志木市 14.3%
 09 八潮市 13.9%
 10 新座市 13.5%
 11 神川町 12.4% 
 12 羽生市 12.0%
 13 草加市 11.6%
 14 吉川市 11.5%
 15 美里町 10.8%

 基本的には東京に近いところほど県外進学者の割合が多くなる。
 県外と言った場合には主に私立となるが、三郷市は県外公立も多い。隣接県協定にによる千葉県公立受験者が多いためだろう。

 以上は割合で見たものだが、実人数でも見ておこう。

◆県外進学者数の多い市町村(全日制)
 公立中学校卒業者に関するデータである。

 01 川口市   796人
 02 さいたま市 760人
 03 所沢市   336人
 04 戸田市   200人
 05 草加市   196人
 06 越谷市   177人
 07 新座市   165人
 08 朝霞市   154人
 09 川越市   132人
 10 和光市   122人
 11 三郷市   116人
 12 入間市   102人
    
 割合的には低くても卒業生数が多い、さいたま市・川越市・越谷市が浮上してくる。
 昨年は1位さいたま市、2位川口市だったが、入れ替わった。
 三郷市は116人中48人が県外公立(=千葉県公立)である。
 さいたま市は796人中11人が県外国立であり、他市町村にはない傾向を見せている。

 次に県内進学者の割合が多い市町村も見ておこう。
◆県内進学者の割合が多い市町村(全日制)
 公立中学校卒業者に関するデータである。
 県内(国公私立)進学者÷全日制進学者。
 
 01 東秩父村  100%
 01 嵐山町   100%
 01 吉見町   100%
 01 ときがわ町 100%
 01 小鹿野町  100%
 06 小川町   99.5%
 07 川島町   99.3%
 08 滑川町   98.9% 
 09 伊奈町   98.1%
 10 毛呂山町  98.0%
 10 寄居町   98.0%
 12 桶川市   97.5%
 13 坂戸市   97.3%
 14 越生町   97.2%
 15 秩父市   97.0%
 16 鴻巣市   96.9%
 16 三芳町   96.9%
 18 日高市   96.6%
 19 熊谷市   96.5%
 20 深谷市   96.4%
 
 交通網の関係で公立にせよ私立にせよ県内に止まらざるを得ないということだ。

 最後に県内私立進学者が多い市町村を見ておこう。実人数である。概ね卒業者数の順になると思われる。

◆県内私立進学者が多い市町村(全日制)
 公立中学校卒業者に関するデータである。
 
 01 さいたま市 2.909人 
 02 川口市    929人
 03 川越市    854人
 04 越谷市    684人
 05 所沢市    597人
 06 上尾市    460人
 07 草加市    382人
 08 熊谷市    363人
 09 入間市    309人
 10 春日部市   306人
 11 戸田市    305人
 12 新座市    288人
 13 深谷市    280人
 14 朝霞市    271人
 15 ふじみ野市  269人
 16 狭山市    268人
 17 鴻巣市    256人
 18 富士見市   235人
 
 ほぼ公立中学校卒業者数が多い順だ。
 次回は通信制進学者がじわじわ増えている点を見てみようと思う。