春日部共栄中学高校の入試説明会(塾関係者対象)に行ってきた。
春日部共栄高校ホームページ
埼玉県内私立で5月中に塾説明会を行う学校はない(ほとんどない)。
5月2週目、3週目は、中間考査前あるいは考査真っ最中だったりするので、そのあたりが理由と考えられる。
その点、春日部共栄は2学期制であり、加えて数年前に中間考査も廃止しているので、この時期の開催に何の支障もない。
◆授業見学を組み込んだプログラム
コロナ以前は春日部駅に近いふれあいキューブで開催していた。
が、その後、授業の様子も見てもらいたいということで学校開催に切り替えた。
このあたり、当日のプログラムにもよく現われている。
9:50~10:35 中学校説明会
10:40~11:25 校内見学
11:30~12:15 高校説明会
中学校説明メインで来た方には説明会終了後、自由に授業見学をしてもらう。
高校説明メインで来た方は、少し早めに来校してもらい授業見学をしてもらう。
両方の話を聞きに来た方には、合間に授業見学をしてもらう。
このプログラムは、校内見学や授業見学もしたい方には良い方法だろう。
問題は、授業見学をそれほど望まない方たちだ。
中学か高校か、どちらかの説明を聞ければよいという人はいいが、両方の説明を聞きたい人には1時間の待ち時間が発生する。
中学、高校と続けて説明してくれれば良いのにと思った人もいるだろう。
授業ウォッチャーの私などは、これでまったく問題ないが、塾の先生方がこのプログラム編成をどう受け止めたかだ。
◆見せるスライドに進化
この学校の説明用スライドは、文字がやたら多かった印象だが、今回はかなり改善されたと思う。
スライドは読ませるものではなく見せるものである。
文字が多過ぎると、聞く側はそこに神経が集中して、説明を聞くことが疎かになる。
また、スライドに示されているのと同じことを口頭で説明するのは時間の無駄である。
1スライド、1テーマを基本とし、文字数は出来るだけ少なくする。
話を(説明)を聞いて欲しいなら、これが基本だ。
この点はよくできていたと思う。
フォントも視認性の高いゴシック系で統一されており見やすかった。
色数も黒(スミ)プラス2色程度ですっきりまとまっていた。
アニメーション機能も最小限に抑えられていた。
スライドはパワーポイントで作っているのかキーノートで作っているのか分からないが、アプリが持つ多彩な機能に惑わされないことだ。
この学校に限ったことではないが、先生方もだいぶタブレット等の扱いに慣れてきたと感じる。
最初のうちは面白がっていろんな機能を使うが、結局シンプルが一番伝わりやすいことに気づくのだ。
コロナ禍の3年間で、そのことを学んだ学校は多いが、学習が不十分な学校は、相変わらず書体・級数・色・アニメーションを使いまくる。
口で説明した方が伝わりやすいのに文字で読ませようとする。
こういうスライドを見せられると、授業もこの調子で分かりにくいんだろうと思ってしまう。
今日は塾の先生方が主役の会なので、私のような立場の者は、いわばオマケだ。
いくら説明されたって、一人も生徒を送り込めない。
そんなわけで、会の本質を外れ、説明の中身ではなく説明の仕方に注目していたわけである。
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