年末の明るい話題を一つ。
 商業高校卒業生が公認会計士試験に合格したというニュース。

 浦和商業ホームページより。
 自分の可能性を信じて~浦商卒業生が公認会計士試験に22歳で合格~

 お見事。
 だがその一方、こういう卒業生が出現しても、そんなに驚かない。

 私は長く浦和で仕事をしているから朝に晩に多くの浦商生を見てきた。
 最近の浦商生は、歩く速度も速いし、服装も身綺麗だし、顔つきもシャキッとしている。
 実はこの、歩くスピードというのは案外重要で、目標を持って行動している人間はダラダラ歩かない。
 ついでに言えば、意味なくつるんだりせず、一人で歩く。
 そういう姿を見ているから、この学校からこういう卒業生が現れても不思議ではないな、と思う。

 もちろん、授業も見に行った。
 なぜこの学校の生徒が企業で高い評価を得ているのかがよく理解できた。
 だから、大学に進んでも夢を持ち続け、人一倍勉強する卒業生が現れても、それほど驚かない。
 
 浦商凄いなと思ったが、もう一校発見した。
 こちらは熊谷商業ホームページより。
 公認会計士に卒業生が7年間で7名合格!

 7年間で7人。
 これもお見事。

 高校生時代の勉強は、ある程度やらされている面もあるし、周囲のサポートも手厚い。
 だが、その後の勉強は、自ら環境を作ることから始めなければならない。
 ある意味孤独な戦いだ。
 その中で高いモチベーションを維持するのは非常に難しい。
 少なくとも自分にはできなかった。

 大部分は本人の努力であろうが、基礎が築かれたのは高校時代と言っていいだろう。
 「偏差値だけでは分からない学校の実力」といったところだ。
 両校の先生方にも拍手を送ろう。

◆今年の仕事納めは
 年末のスケジュールは白紙なのだが、浦商のホームページにこんな記事が出ていた。
 探究活動生徒発表会にエントリー【校長ブログ】

 探究活動の発表会があるようだ。
 では、今年の仕事納めはこれにするか。
 

 まあ興味はあるのだが、この手のイベントに参加するにはちょっとした勇気、とまでは行かないが決心が必要なのだ。
 場違いな感じとでも言おうか。
 周りが教育者(先生)ばかりの中にポツンと商売人というのは、自分自身なんか違和感を覚えるわけだ。
 むろん知り合いがいないわけじゃないが、みんなが勉強や研究に集まっている中、こっちは商売のネタ探しに行っているんだからね。
 この、場違い感、よそ者感。

 県教委の申し込みページを見たら、参加者の属性記入欄に生徒・学生・保護者・教職員などと並んで「その他教育関係者」というのがあった。
 はて、自分は教育関係者なのか。
 学校に出入りしているが、教育そのものに関わっているわけではないから、教育関係者ではないね。
 さてどうしたものかと悩んでいたら、「一般参加」というのがあった。「その他」もあった。
 まあ、これだな。
 一埼玉県民として参加する機会は与えられているようだ。

 ということで、遠慮がちに、恐る恐る申込みしておいた。
 塾の先生方は冬期講習の真っ只中と思うが、ご興味のある方、一緒に行きませんか。