このブログは主に学校や塾の先生向けであり、受験生や保護者の皆さんが訪れることは基本想定していない。
が、本日は例外的に、検索でやって来た受験生・保護者の皆さん向け記事である。
一応お断りしておくが、このブログが先生向けということであって、普段受験生に向けた記事を書いていないのかというと、そんなことはない。
以下二つの媒体には、受験生向けの記事を執筆している。
では、本題に入ろう。
埼玉県公立過去問に関する話である。
時期が時期であるから、6年分をすでに2.3回はやったという人も多いだろう。
いや、もっとたくさんかもしれない。
もう問題を読む前から答えが分かってしまう人もいるかもしれない。
そんな「やり過ぎて飽きちゃいました派」の皆さんに、格好の過去問集がある。
「追検査」の問題である。
それもすでにやってしまったという人もいるかもしれないが、まだの人は是非やってほしい。
◆追検査と本番は同レベル、同形式
埼玉県公立高校入試には追検査という制度がある。
「インフルエンザ罹患をはじめとするやむを得ない事情により、学力検査を欠席した者」を対象とする試験だ。
追検査は本番と同じ5教科で行われる(学校選択問題もあり)。
本番を受けた人と、追検査を受けた人とで有利不利があってはいけないから、範囲も形式もレベル(難易度)も本番と同じだ。
「追検査」と書いてなければ、どれが本番でどれが追検査か分からない。
これを利用しない手はない。
しかも無料でダウンロードできる。
◆埼玉県立総合教育センターのホームページから
追検査問題は埼玉県立総合教育センターのホームページに過去3年分が掲載されている。
メニュー「入試情報」>「過去の入学者選抜学力検査」の順にたどれば問題掲載ページに行ける。
ダイレクトに行きたい場合はこちら。
令和5年度分
令和4年度分
令和3年度分
ページの上の方に本番の問題、下の方に追検査の問題が掲載されている。
◆埼玉の問題が易しすぎる人へ
上位校を目指す人の中には、埼玉の問題では飽き足らず全国の過去問題集に挑戦している人もいるだろう。
そこまでやれば十分だと思う。
だが、もっと難しめの問題にチャレンジしたい人にお勧めなのは、都立自校作成問題だ。
埼玉における「学校選択問題」の東京都版といったところだ。
市販されている「全国高校入試問題正解」などは1教科あたり2500円以上するが、こちらは無料ダウンロードできる。
教科は国数英の3教科。
都立日比谷高校
都立西高校
都立国立高校
都立戸山高校
都立青山高校
都立立川高校
都立八王子東高校
埼玉とは出題傾向が異なるのでその点は注意が必要だが、浦和・大宮・浦和一女をはじめとする県内トップ校の生徒は、3年後の大学入試でこれらの学校の生徒がライバルとなる。
そういった高校を目指す都内中学生がどんなレベルの問題で入試を受けているのか。ちょっと覗いてみるのもいいだろう。
◆これ読める? 書ける?
参考までに令和5年度都立自校作成の国語の漢字問題はこんな感じ
書けるかな、読めるかな。
【読み】
「素封家」(日比谷)
「宰相」(日比谷)
「摯実」な性格(国立)
「琴線」に触れた(戸山)
「如才」ない対応(青山)
動物の「剥製」を見る(立川)
「長広舌」をふるう(八王子東)
【書き】
「カンケンにとらわれず、視野を広くもつ」(日比谷)
「ガンコウシハイに徹す」(国立)
「自然に囲まれてコウウンリュウスイの生活を送る」(戸山)
「トウジに行って療養する」(青山)
「物事は即決せずサンシコウコウしたほうがいい」(立川)
「植物のヤッコウ成分を調べる」(八王子東)
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