昨日に続き、埼玉県高等学校卒業者の進路状況調査に基づく記事である。
 参照したのはこちら。

 令和5年3月高等学校卒業者の進路状況調査

 上記サイトへアクセスしても、どのデータを見たらいいか迷う方がいるかもしれない。
 今回用いたのは下記のエクセルデータである。
 「大学等への進学者数」

 では、始めよう。
 なお、再度お断りしておくが、昨春(令和5年3月)卒業者に関する調査である。
 1年遅れではあるが調査としての精度は高い。

◆大学現役進学率
 学校ごとに卒業者数、大学進学者数(実際に入学した人)示されているので、大学現役進学率を算出することができる。
 

【大学現役進学率ランキング・公立】
(大学進学者数÷卒業者数、単位%)
 外は外国語科、理は理数科

01 越ヶ谷  95.18
02 熊谷西  92.91
03 大宮北  92.65
04 熊谷女子 91.53
04 越谷北  91.53
06 川口北  91.01
07 市立浦和 90.32
08 和光国際・外90.28
09 蕨    90.06
10 大宮北・理90.00
11 蕨・外  89.47
12 和光国際 89.27
13 浦和西  89.08
14 浦和南  88.89
15 所沢北  88.75
16 不動岡  88.67
17 春日部東 88.42
18 春日部女子88.01
19 川越女子 87.64
20 川越南  87.25
21 熊谷西・理85.00
22 越谷南  84.19
23 越谷南・外83.78
24 春日部女子・外83.72
25 与野   83.62
26 大宮   83.23
27 坂戸   82.70
28 朝霞   82.59
29 所沢   82.51
30 大宮・理 82.50
30 川口市立・理82.50
32 上尾   81.97
33 川口市立 81.80
34 松山・理 81.58
35 浦和北  81.23
36 松山   80.73
37 所沢北・理80.56
38 伊奈学園 80.53

 進学した大学の難易度等は考慮していないが、以上が現役大学進学率80%以上の公立高校である。

 一部の進学校(特に男子校)は浪人比率が高いため、現役進学率は低い。

 浦和一女 79.77
 熊谷   71.61
 川越   66.19
 春日部  61.73
 浦和   48.45  

【大学現役進学率ランキング・私立】

01 早大本庄 99.03
02 慶応志木 98.73
03 立教新座 94.48
04 淑徳与野 94.12
05 大宮開成 92.96
06 城西川越 92.72
07 栄北   92.11
08 浦和ルーテル91.78
09 独協埼玉 88.82
10 星野   88.47
11 本庄東  88.19
12 東京農大三88.14
13 武南   87.97
14 昌平   87.65
15 叡明   87.53
16 大妻嵐山 87.39
17 浦和麗明 87.28
18 山村学園 86.71
19 狭山ヶ丘 86.11
20 細田学園 85.52
21 春日部共栄85.26
22 浦和学院 85.24
23 浦和実業 84.65
24 埼玉栄  83.36
25 川越東  82.09
26 浦和明の星女子81.66

 私立は大学現役進学をアピールポイントの一つにしているだけあって、半数以上の学校が80%を超えている。

 上位3校は大学附属なので当然の数字だろう。
 公立同様トップ校はやや低くなっている。
 開智 79.49
 栄東 75.30 
 
【国公立進学者割合が高い高校・公立】
 次に国公立進学者割合が高い学校を調べてみる。
 分母を卒業者数にするか大学現役進学者にするかで、かなり数字が変わってくるが、今回は分母を大学現役進学者としてみた。

01 大宮・理  75.76
02 浦和    68.02
03 熊谷西・理 58.82
04 松山・理  48.39
05 川越    47.64
06 大宮    45.74
07 浦和一女  42.14
08 春日部   41.63
09 所沢北・理 41.38
10 越谷北・理 35.71
11 川越女子  35.08
12 市立浦和  35.00
13 大宮北・理 30.56
14 不動岡   29.56
15 蕨     29.54
16 熊谷    29.52
17 川口市立・理24.24
18 川口北   20.37

 以上が20%を超える学校である。
 理数科は国公立志向が強いようで7校7学科すべてが20%を超えている。

【国公立進学者割合が高い高校・私立】

01 栄東    29.60
02 開智    23.50
03 開智未来  22.58

 20%を超えているのは3校である。
 もう少し拡大して10%以上まで見てみよう。

04 浦和明の星女子19.57
05 大宮開成  18.24
06 川越東   14.92
07 本庄東   14.44
08 春日部共栄 12.50
09 淑徳与野  12.20
10 昌平    11.74

 私立の場合、1学年人数も多く、コース(クラス)によってレベル差がかなり大きいことも、このような数字になる一因だろう。上位コース(クラス)に限れば、かなり違った数字(もっと高い数字)になるだろう。

 ちなみに公立の10%以上は次の学校である。
19 熊谷女子  18.86
20 蕨・外   17.65
21 熊谷西   16.03
22 浦和西   15.72
23 所沢北   15.22
24 越谷北   14.95
25 越ヶ谷   14.86
26 春日部女子・外13.89
27 春日部東  13.45
28 秩父    12.00

 学校が春休みに入り、取材なども減ったので、私の方も少し時間に余裕ができた。
 なので面倒な調査物の記事も書けるようになった。
 断っておくが、学校の先生が暇だと言っているのではない。
 新年度の準備に忙殺されているだろう。のんびり春休みをとっている場合ではない。
 先生の仕事の邪魔をしてはいけないから訪問をできるだけ控えているのだ。