やっと浦高(浦和高校)の説明会日程が発表された。
 新着ニュースでは連休明けに記事になっていたので、正しくは中学生向けページが更新されたと言うべきかもしれないが、どちらにしろ遅い。
 どうせ8月と10月の2回しかやらないことは分かっていたが、それは塾関係者などプロ目線からの話だ。
 中学生(受験生)や保護者は過去のことを知らないのだから、いつ発表になるんだろうとやきもきしていたと思うぞ。

◆土曜公開授業
 たった2回なのかと心配な人は、土曜公開授業を見に行くといいだろう。
 年間8回あり、1学期は5月25日(土)、6月22日(土)の2回ある。
 授業見学のほか、ミニ学校説明会(30分程度)もある。
 
 事前の申し込みは必要だが、「先着順や抽選ではありません。ご登録いただいたすべての方に御来校いただけます」と書いてある。
 これは有難い。
 ただし、申込期限(2日前)だけはチェックしておこう。

 申込フォームを見てみると、氏名・学校名・学年の記入欄があるが、そこには「教育関係者の方は、所属名をご記入ください」とある。
 塾の先生もどうぞということだろう。
 各公立には、「塾説まではやらなくてもいいが、説明会には塾の先生も参加できるようにしてほしい」と、かねてよりお願いしているところであり、その点ではこれも有難い。
 発表時期の遅さは真似てはいけないが、ここは他校も見習ってほしい。

◆広報活動に変化
 今年度に入り浦高のホームページによる広報活動は以前より活発化しているようだ。
 新着ニュース(新着情報)は部活関連も多いのだが、その中に「Topics」と「Diary」が目印となった記事が頻繁に登場するようになった。
 「Topics」の方は前からあったが、「Diary」の方は最近加わったものだ。

 【Diary】一度に多くのことを学びます(5月2日)
 【Diary】食堂あります(5月7日)
 
 上は「家庭基礎」の授業の様子、下はタイトルそのまま。

 こういう発信は今までの浦高にはなかった。
 これで動画を加えてくれるともっといい。
 伝統校には高めのハードルかもしれないがインスタをやってもいい。
 なにせ浦高生みんな大好き東京大学だってSNSで発信しているご時世なのだ。

◆浦高も今や現役優勢
 東大が出たついでに進路実績の話をしておこう。
 進路実績についてはかなり詳しく出ている。

 2024年度入試 進路実績

 一番古いデータは2006年度まで遡ることができる。
 最近3年間とか5年間と言っている学校とは訳が違うのだ。
 また、合格のべ人数だけでなく進学者数まで記載されている。

 記載大学は国公立はほぼ網羅されているが、私立は早慶上理とGMARCHと医歯薬大までで、それ以外は「その他」扱い。
 そのGMARCHも実際の進学者は1桁で、立教・学習院にいたっては進学者はゼロ。
 まあ、そういう高校なのだ。

 で、小見出しにある現役優勢の話であるが、コロナ下にあった2021年度入試から、現役優勢に変わりつつある。
 東大が多いと言ったって、どうせ浪人だろうと思っている方もいるかもしれないが、たとえば今春の結果を見ると現役25人に対し浪人19人となっている。
 全国のトップ進学と比べればまだまだだが、浦高も遅ればせながら浪人優勢から脱しつつあるようだ。
 「4年制高校」などと揶揄する声もあったが、近い将来「3年制高校」に昇格するかもしれない。