どうも動きが悪いなと以前から思っていた県立不動岡高校がやっと動いた。
 と言っても、これは教育活動に関することではなく、広報及び生徒募集についての話である。
 私の視点は常にそこにある。

 10日ほど前のことである。
 JR・東武「久喜駅」で不動岡高校長の関根憲夫先生とバッタリ会った。
 関根先生は外部での会議に向かう途中、私は杉戸高校での研修会に向かう途中だった。
 ゆっくり話し込む時間などなく、1、2分の立ち話。
 その中で「間もなくホームページ改訂しますよ。あと、インスタも始めますよ」と聞いた。
 「じゃあ、確認でき次第どこかで取り上げさせてもらいます」と言って別れた。

 ホームページの改訂は早い段階で確認できた。
 
 不動岡高校ホームページ

 個人視点で一番大きな変更は、グローバルメニューに「中学生の皆さんへ」が登場したことだ。
 他校ではあるのは当たり前。
 だが、不動岡高校にはなく、「お知らせ」というメニューから入って行く構造だった。
 実に分かりにくい。
 そこで私は、中学生はここで「想像力を試される」と皮肉った。

 ずっとこれでやってきた。
 それで特に問題はなかった。
 だから何も変える必要はない。

 伝統校の先生、とりわけベテラン先生にありがちな発想だ。
 若手の新たな提案はしばしば伝統と実績の壁に阻まれる。
 だが、「守るべき何か」がある組織では、やむを得ないところでもある。
 そういう意味では、たかが「中学生の皆さんへ」が新設されただけであるが、他の学校の10倍くらいの価値があるのだ。

◆ついに公式インスタ
 メニュー新設の価値が10倍なら公式Instagram開設は100倍だ。
 
 不動岡高校公式Instagram

 その名のとおり不動の人気を誇る学校だからフォロワーも一気に伸びるだろう。
 同じ加須市内の花咲徳栄高校はフォロワー数県内1位。
 常日頃から、「ノウハウはどなたにも公開します」と寛大だ。
 関根校長の前任校・岩槻高校はフォロワー数県内2位、かつ公立断トツ1位だ。
 こちらも「分からないことがあればいつでもどうぞ」の構えだ。
 不動岡としては伝統校としてのプライドはあろうが、ここは歴史の新しい学校のノウハウに学んだほうが早い。
 その上で、不動岡ならでは手法、内容を確立してほしい。

◆秘かに始まった校長ブログ
 今年度に入って注目していたものに「進取の気風」と題した校長ブログがある。
 グローバルメニューにずばり「校長日誌」がある。

 不動岡高校 校長日誌2024「進取の気風」

 驚くのは更新頻度。
 最新記事は「No.45」となっている。
 ほぼ毎日。

 会議や打ち合わせも多いだろう。
 来客も多いだろう。
 校外出張も多いだろう。
 一体、これほどの長文いつ書いてるんだ。

 岩槻高校校長時代は、時々インスタに登場していて、その時はだいたい踊っているのだが、この「キャラ変」には驚くばかりだ。