今年も今日を含めてあと二日。
 この一年、自分で言うのもなんだが、よく働いた。
 というか動いた。

 世の中全体がコロナによる行動制限からほぼ解放されたことも大きい。
 去年(2023年)の段階ですでにその傾向は現れていたが、心のどこかに不安やら躊躇いがあった。
 しかし今年は完全にそれらが払拭された。
 意図的、主体的にそうしたというより、世の中に合わせていたら自然と行動が活発になった。

◆講演会、セミナー増える
 自分としては講演、セミナー、研修の類はそれほど積極的ではないのだが、いろいろなところから声をかけてもらい月1ペースぐらいで実施した。
 コロナ以前はそのくらいあったと思うので復活したという感じだ。
 それぞれ印象深いが、中でも工業高校や商業高校の先生方の集まりで講演させてもらったのが特に嬉しい。
 これまでの活動をそれなりに評価してもらえたのではないかと感じられたからだ。
 入試マスコミ、受験マスコミの世界で専門高校や専門学科を積極的に取り上げようとする人は少ない。
 だから自分はそこをやろうと思った。
 その結果、「あの男、かなり年寄りだが、どうやら専門高校に関心を持っているようだから、一度呼んで話を聞いてみようじゃないか」となったのではないか。
 と、勝手に想像している。
 その想像が当たっているとしたら、これまでの活動が認められたことになる。
 だから嬉しい。

◆久しぶりの塾説参加
 コロナ云々とは別に、しばらく塾説を遠ざけていた。
 形式的であまり得るものがない。
 だからそこに時間をかけたくない。
 そう思ったからだ。

 しかし昨年あたりからポツポツと公立が塾説をやるようになった。
 私も、やった方がいいと勧めてきた。
 勧めておいて自分が参加しないわけにも行かず、日程の許す範囲で参加した。
 塾説に行けなかった学校は生徒向け説明会に参加した。

 参加者数は私立と公立とでは「ゼロ」が一つ違う。
 私立だと参加者100人を超えるのはザラ、というかむしろ普通なのだが、公立だとせいぜい十数人。
 が、その分ゆっくり詳しく話が聞ける。

 私の場合、塾経営者ではないので、呼んでもらっても生徒を送り込むことはできないわけだが、自由に発信できる立場にある。
 学校側としては、多くの塾生をかかえる大手塾の先生に来てもらえるのは有難いことなのだが、たとえ小規模塾や個人塾であっても発信力のある塾長や教室長に来てもらえるのも有難い。
 このあたりが昔と違うところだ。

 講演会と塾説、この二つによりこれまで以上によく動いた1年となった。
 講演会の方はどうか分からないが、来年も塾説や説明会にはできるだけ参加するつもりだ。
 そして、参加したらレポートを書き、世間に広める。
 それが自分の役割だと勝手に決めている。
 われわれ自営業者は、どこからか役割を与えられるということは一生ないので、自分で自分の役割を決めるしかないのである。