70歳以上の運転免許更新には高齢者講習が必要なのである。
 ハガキが届いたとき、更新の案内にしてはやけに早いなと思ったが講習の案内だった。
 高齢者講習制度は以前からあったのだろう。
 だが、高齢者としての自覚が乏しかったため存在に気づいていなかった。

 講習は自動車教習所などで受けられる。
 今日行ったのは植竹町の安全運転学校本校というところだ。
 宇都宮線「土呂駅」から徒歩10分。

 午前2回、午後1回あるが、午前の2回目(10:20~)を申し込んだ。
 受講者は8人ほどいた。
 当然だがみんな年寄りだ。
 
 最初に講習料6600円を支払う。
 現金不可。
 高齢者講習なのにキャッシュレス決済のみで大丈夫なのかと余計な心配をしたが、今時の年寄りは慣れたもんだ。
 みんな普通に「ペイペイ」とかで支払っている。

 視力検査が行われた。
 数値は出るが、合格とか不合格とかはない。
 参考記録としてお持ち帰りくださいという程度。
 通常の視力のほか、動体視力、夜間視力の計測があった。
 視野の検査もあった。
 視力低下の自覚はあったが、数値はその通りに出ていた。
 更新時までには運転用の眼鏡を新調したほうがいいかもしれない。

 コースでの実地検査もあった。
 これも合格、不合格はない。
 まあ普段運転しているからどうってことはない。
 ただ、「止まれの標識では完全に止まってくださいね」と言われた。
 止まったと言えば止まった、止まってないと言えば止まってない微妙なタイミングだと思うが、さすがはプロ、そこは見逃さない。
 完全停止を心がけよう。

 わざと段差に乗り上げて、瞬間、すぐにアクセルからブレーキに踏みかえる課題があった。
 こういうゲームは得意だ。
 指導員から「早っ」とほめられた。

 最後に交通安全のビデオを視聴し、「終了証明書」をもらった。
 更新手続きの際、持参するものなのでなくさないようにと注意があった。
 子供じゃあるまいしと思ったが、こういうところは子供以下なのだ。
 なくさないコツは「しまわないこと」である。
 しまうとどこにしまったかを忘れるので、目に見えるところに出しておく。

 帰りに大宮公園に寄ってきた。
 よく見るとほんの少しだけ開花している。
 天気が良いので気の早い花見客もちらほらという状況だ。
 事務所に戻って来て県のホームページを見たら、「大宮公園で桜が咲きました(開花宣言)」という記事が出ていた。
 さっき、見て来たよ。