今年度最後の学校説明会は春日部女子高校へ。
 塾など教育関係者も参加可能であったがそれらしい人はあまり見かけなかった。
 (お一人だけ知り合いの塾長さんと会った)

 今日の模様はすでに同校ホームページに掲載されている。
第5回学校説明会ご参加ありがとうございました(春日部女子高校ホームページ)
 この中に、「教育ジャーナリストの梅野弘之様にもご来校いただきました」と書かれてしまったので、知らんぷりもできず、レポート記事を書くわけである。

 先着順120組としていたが、期限前に締め切ったようだから満席となったのだろう。
 前半の説明会部分は、普通教室6教室を使ったリモート方式で行われた。
 保護者同伴がほとんどだが、生徒と保護者は別室で説明を聞く形だ。
 つまり生徒だけの教室が3部屋、保護者だけの教室が3部屋。
 後半の体験授業のためにそのような方法をとったようだ。

 今日の目玉は後半の体験授業だった。
 国語・数学・英語の授業を各15分。
 中学生はそのままで、先生が3つの教室をぐるぐると移動する。
 授業の模様は保護者用教室にもライブ配信される。

 非常に短い時間だったが、その中でもペア学習を取り入れるなどして参加型授業を実現している。
 このあたり先生方のスキルはさすがであるが、まあプロとしては当然といったところだろう。
 驚くのは生徒たちのリアクションの自然さと、コミュ力(コミュニケーション能力)の高さだ。
 「皆さん、お互い今日が初めてですよね」と聞きたくなるくらい一気に距離を縮められる。
 もしかしたら、このあたりも女子校の良さなのかもしれない。
 だとすれば今日の体験授業は女子校の魅力を伝えるという点で大成功だっただろう。

 外国語科では僅か1人だが欠員補充を行う結果となった同校だが、次年度の募集には意欲的だ。
 今日の説明会に続き、早くも4月にはオープンスクールを開催する。 

 全体説明などはなく、在校生との触れ合いを重視したイベントとなるようだ。

◆定着するか2月・3月説明会
 今シーズン、2月から3月(一部、1月)に中学1・2年生向け説明会やイベントを開催する学校が一気に増えた。
 
 ここまで私が参加した中学1.2年生以下対象の学校説明会。
 大宮工業(1/25)
 川口北(2/15)
 春日部東(3/8)
 岩槻(3/22)
 久喜(3/22)
 春日部女子(3/28)
 このほか、杉戸が1月11日に、比企4校(松山・松山女子・小川・滑川総合)が1月26日に1・2年生対象説明会を行っているが、これらには取材ではなく講演者として参加している。

 また、私自身は参加(取材)できていないが、上記以外にも中学1・2年生以下(小学生含む)を対象とした生徒募集関連イベントを実施している学校も多い。
 【東部】春日部・不動岡・越谷北
 【西部】川越女子・所沢北・和光国際
 【南部】浦和・浦和一女・大宮
 【北部】熊谷・熊谷女子

 今シーズン実施できなかった学校や、会場キャパの都合で希望者全員を受け入れられなかった学校は、4月以降の説明会で対象を中学1・2年生まで拡大すればいいだろう。
 最後の方は3年生優先(受験生優先)でいいが、それ以前は門戸を開いておきさえすれば下級生も結構やってくるだろう。

 高校の先生方は、進路指導において、早い段階から大学や企業について興味関心を持ち、調べるように促しているだろう。
 進路先について調べるのは高校3年生になってからでいいと言っている先生はいないはずだ。
 中学生も同じことだ。
 ガンガン受験勉強に打ち込むのは中3からでいいとして、進路先への関心は早いほうがいいのである。
 高校側はそのためのきっかけや場を提供してあげてほしい。