敬老の日である。
 敬老の日は1966年(昭和41年)に制定されたが、当時は9月15日だった。
 2003年(平成15年)、連休を増やすため、9月第3月曜日を敬老の日(祝日)としたので、日にちはばらばらになったが、今年はめぐりあわせで、昔懐かしい9月15日となった。

◆老人は何歳から
 老人に明確な定義はない。
 若者や少年や中年に定義がないのと一緒だ。
 ただ、一般的には、65歳以上が高齢者ということになっているので、さしあたり「老人=65歳以上」としておこう。
 74歳の私は自他ともに認める老人である。

 医療制度がらみで後期高齢者というのがあって、こちらは75歳以上である。
 なお、近年、高齢者を75歳以上に引き上げようという動きがある。
 年金支給は75歳からにして、そこまではしっかり働き税金を納めさせようという魂胆か。
 ただ、来年75歳となる私は、どちらにしても高齢者である。

◆65歳以上、過去最高29.1%
 総務省の統計によると65歳以上の高齢者は3619万人で、総人口に占める割合は29.4%ということだ。
 過去最高である。

 埼玉県の65歳以上の高齢者は198万8521人で、県人口に占める割合は27%だ。
 なお、75歳以上となると114万9383人で、15.6%だ。

 県内市町村別で65歳以上の構成比がもっとも高かったのは東秩父村で48.6%だ。
 埼玉県で唯一の村、東秩父村。
 人口2406人。
 村の唯一の小学校、槻川小学校は全校児童数57人、唯一の中学校、東秩父中学校は全校生徒数37人。

 以下、県内で65歳以上の構成比が高かった市町村
【1位~10位】
 01東秩父村 48.6%
 02鳩山町  47.1%
 03小鹿野町 42.7%
 04小川町  42.6%
 05ときがわ町42.1%
 06長瀞町  41.1%
 07皆野町  40.3%
 08越生町  38.9%
 09川島町  38.2%
 10吉見町  37.3%

 令和8年4月段階で高校があるのは小鹿野町、小川町、越生町。

【11位~20位】
 11毛呂山町 36.0%
 12幸手市  35.9%
 12横瀬町  35.9%
 14秩父市  35.7% 
 15寄居町  35.3%
 16嵐山町  35.0%
 17美里町  34.4%
 18神川町  34.0%
 19日高市  33.9%
 19杉戸町  33.9%

 令和8年4月段階で高校があるのは幸手市、秩父市、寄居町、嵐山町、日高市、杉戸町。

【21位~30位】 
 21北本市  33.2%
 22行田市  33.1%
 23飯能市  32.8%
 24宮代町  32.6%
 25狭山市  32.3%
 26蓮田市  32.0%
 27久喜市  31.7%
 28加須市  31.5%
 29春日部市 31.4%
 30羽生市  31.2%
 
 すべての市町に高校がある。
 春日部市の人口は22.9万人で県内ベスト10に入る大きな都市だが高齢者割合が高い。
 人口では、久喜市(15.0万)、狭山市(14.8万)、入間市(14.3万)、加須市(11.2万)が10万人超えで、比較的大きな都市だ。

【31位~40位】
 31入間市  31.1%
 32鴻巣市  31.0%
 33熊谷市  30.9%
 34松伏町  30.5%
 35深谷市  30.4%
 36東松山市 30.2%
 37桶川市  30.2%
 37坂戸市  30.2%
 39本庄市  29.8% 
 40鶴ヶ島市 29.7%
 
 すべての市町に高校がある。
 人口では、熊谷市(19.1万)、深谷市(14.1万)、鴻巣市(11.8万)が10万人超えで、比較的大きな都市だ。

【41位~50位】
 41上里町  29.2%
 42三芳町  28.7%
 43白岡市  28.6%
 44所沢市  27.7%
 45上尾市  27.6%
 46三郷市  27.2%
 47川越市  27.1%
 48越谷市  25.7%
 49新座市  25.5%
 50ふじみ野市25.4%

 上里町と三芳町を除いて高校がある。
 人口では、県3位の川越市(35.3万)、4位の所沢市(34.3万)、5位の越谷市(34.2万)、7位の上尾市(23.0万)をはじめ、新座市(16.6万)、三郷市(14.2万)、ふじみ野市(11.5万)など10万人超えの大きな都市が並んでいる。

【51位~60位】
 51志木市  24.9%
 52吉川市  24.5%
 53草加市  24.4%
 54伊奈町  24.1%
 55富士見市 23.9%
 56滑川町  23.4%
 57さいたま市23.3%
 58川口市  22.9%
 59蕨市   22.8%
 60八潮市  22.3%
 
 すべての市町に高校がある。
 人口では、県1位のさいたま市(135万)、2位の川口市(60.7万)、6位の草加市(25.2万)のほか、富士見市(11.3万)が10万人超えである。

【61位~63位】
 61朝霞市  19.7%
 62和光市  18.1%
 63戸田市  16.9%

 すべての市に高校がある。
 人口では、朝霞市(14.6万)、戸田市(14.2万)と比較的大きいが、和光市(8.5万)はやや小さい。

◆若年層の割合が高いのは
 高齢者の構成比率が低いということは裏を返せば、若年層の構成割合が高いということだ。
 「0歳から14歳」の構成比率が高いのは、次の市町である。
 01滑川町  14.6%
 02戸田市  13.2%
 03朝霞市  12.9%
 04吉川市  12.6%
 05さいたま市12.5%
 06志木市  12.3%
 06和光市  12.3%
 08三郷市  12.1%
 09新座市  11.9%
 09富士見市 11.9%
 11越谷市  11.8%
 11白岡市  11.8%

 老人の話から、最後は若者人口の話になった。