松山女子高校に行ってきた。
 (よみうり進学メディア埼玉版10月号の取材のため)
 3年前、同校音楽部を取材して以来だ。

 1926年(大正15年)創立の同校は今年100周年を迎える。
 現存する県内公立女子校としては浦和一女(1900年創立)がもっとも古く、次いで川越女子(1906年創立)、熊谷女子・春日部女子(1911年創立)、久喜(1919年創立)、そして松山女子(1926年)の順となる。
 女子校の中では新しいほうだが、それでも100年の歴史を誇る。
 
 前出・音楽部をはじめ部活動の盛んな学校だが、今日は進路指導に関する取材。
 詳しくは「よみうり進学メディア埼玉版10月号」に譲るが、進路先は医療看護系や私立文系が中心だ。
 それと女子大が多い。
 高校3年間では飽き足らず、大学まで女子大に行こうというのだから、女子校というのはよほど居心地がいいのだろう。
 授業の様子も少し見させてもらったが、女子会もかくやと思わせる明るさとノリの良さで、これは共学では到底見ることができないだろう。
 この学校、女子校には珍しく土曜授業を積極的に公開している。
 一般の方もOKなので塾の先生方もぜひ一度、見学されるといいだろう。
 詳細は下記へ。

松山女子高校 土曜公開授業

 取材を終え、私の方は、「外回り(校舎など)の写真を撮らせてもらってから帰ります」とお断りして、校長先生とは玄関でお別れ。
 その上で、冒頭の写真など数枚を撮っていたわけだが、ここで先生らしき女性から声がかかった。
 こういうの、「誰何される」と言うのか。
 「誰何」は「だれなに」ではなく「すいか」と読む。
 (まあ、読者は学校や塾の先生だから解説は不要か)

 服装からして保体の先生と思われる。
 比較的若い女性の先生だ。
 「業者の方ですか?」
 うん、まあ、大体当たっている。

 怪しげな白髪のジジイが、何やら写真を撮りまくっている。
 なんだあいつは。
 こっそりと思われてはまずいから、一眼レフカメラカメラで、わざと目立つように撮っていたんだが、それでも変だったか。

 で、こうした場面で、「変だな」「おかしいな」「何だろう」と思っても、そのままスルーしてしまう人も中にはいるだろう。
 先生は昼休みは昼休みで忙しいわけだし。
 だが、この先生、不審者を見逃さなかった。
 エライ。
 生徒の安全を守るべき立場の先生は、こうでなくてはいけない。
 私が盗撮や窃盗をたくらむ真の不審者だったら、こうして見とがめられたことは致命的なので、すぐに退散するしかないだろう。

 まあ私は、風体は不審者であるにしても、新聞取材のために校長先生に会いにきた者だし、帰り際に写真を撮ることも念のため断りを入れている。
 手続き的には何の問題もないわけだが、そんなことは校長と教頭しか知らない。
 となれば、特に今のご時世、見ず知らずの人間が校内で写真を撮っていれば、「誰だ」「何のため」と声をかけるのは、先生として当然すぎる行動なのだ。

 ろくでもない先生のことばかりニュースになるが、ほとんどの先生は、こうして生徒が見えないところで、学校や生徒の安全を守ろうと頑張ってくれているのだ。