今日は教育関係者以外との懇談。
仕事柄ふだん会うのは教育関係者、学校関係者ばかりである。
興味関心の在りかが同じだから、ある意味安心感があるが、新鮮味がない、刺激がない。
そこで、まったく仕事も価値観も異なる人と定期的に会いリフレッシュする。
今日はそんな日だ。
さて、今日の話題はAIである。
最近、AIにいろいろなことをやらせてみる。
何かを調べるだけなら、もともとPCやスマホなどネットの世界には検索機能があった。
AIにはもう少し創造的な作業をやってもらおう。
私は仕事として学校取材を頻繁に行うわけだが、その際、手書きのメモの他に、スマホで録音をする。
事実関係や数値などは正確を期さなければならないので音を録っておくことが必要なのだ。
(スマホはiPhoneなのでボイスメモを使う)
原稿を書くにあたり、この録音を聞き、文字起こしをする。
全部を文字化するわけではないが、これが非常に時間がかかる。
1時間のインタビューを起こすには最低でも1時間かかる計算だ。
しかし、ここにAIの出番がある。
録音をAIに聞かせ文字起こしさせる。
ついでに「あー」とか「うー」とか「えーと」といったフィラーを省き、筋の通った文章にしてもらう。
これをものの十数秒でやってくれるから助かる。
最終的に魅力的な記事にまとめるのはまだ私の技術の方が勝っているような気がするので自分でやるが、学習の結果、間もなく私と並ぶだろう。そうしたら、もうやることがなくなる。
AIに予想問題を作らせてみる。
塾の先生はとっくの昔からやっていると思うが、私が始めたのは最近だ。
たとえば、埼玉県公立入試問題「英語」(学校選択問題)では、英作文が出題される。
そこで、そのテーマをAIに予想させてみる。
令和6年度は「キャッシュレス決済をもっと頻繁に活用すべきか」であった。
令和7年度は「中古のものを買う人がもっと増えるか」であった。
(実際の入試では質問も英語である)
で、この2年間の実績を基に、AIが導き出した令和8年度のテーマは何だったか。
令和8年度予想=「AI技術を学校教育にもっと取り入れるべきか」
ばかめ。
それくらい誰だって予想するわ。
一応、「何でだよ」と理由を聞いてやった。
その答えは。
「ChatGPTをはじめとする生成AIの普及により、教育現場でもAI活用が議論されるようになっている」
「文部科学省も「教育DX」や「個別最適な学び」などを推進しており、タイムリーな話題である」
「タブレット学習やAIドリルなど、すでに多くの中学生がAIに触れており、実体験をもとに賛否を述べやすい」
「「便利さ vs 教師の役割」「効率性 vs 思考力の育成」など、議論の余地がある」
「キャッシュレス決済も中古品購入も、生活に密着したテクノロジーや消費行動に関するテーマ」
「AI教育も「生活×テクノロジー×価値観」という軸でつながっており、出題傾向に合致」
これを数秒のうちにまとめたのは立派だ。
ここは負けだ。
そして、サービスのつもりか、別の候補もいくつか挙げてきた。
「SNSでの情報発信は中学生に必要か」
「学校で制服を廃止すべきか」
まだあるが、以下割愛。
条件の入れ方や、たずね方などにより、都度異なる答えを出してくるが、人間側の脳みそとの合わせ技で、かなり精度の高い予想ができそうだ。

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