昔話するぞ。
その予定はなかった。
11月上旬の各校説明会日程を調べていた。
10月末に第1回進路希望調査の結果が発表され、受験生もざわざわし始める。
そろそろ本気で志望校を決めないと・・・
◆11/8(土)は70校が説明会等
そういうタイミングに合わせて公私立各校は11月上旬に説明会等生徒募集関連のイベントを開催するだろう。
結果、今年は11月8日(土)が集中日であることが分かった。
この日、公私立合わせて70校が何らかの募集イベントを開催する。
東部で春日部・不動岡・越谷北、西部で川越女子・所沢北、南部で大宮・蕨・浦和西・川口市立、北部で熊谷・熊谷西、私立で大宮開成・埼玉栄・花咲徳栄・武南・星野と有力校目白押し。
年内に11月22日(土)、12月13日(土)と、あと2回集中日があるが、ともに50校にとどかない。
よって11月8日(土)が令和8年度募集、最後の激戦日ということになる。
◆昔はこんなになかった
さて、11月・12月の説明会日程については別途記事にする予定だが、これを見ながらふと考えた。
昔は、こんなになかったよな・・・
たぶん今の半分以下だ。
それに、始まりの時期は遅く、終わりの時期は早かった。
では調べてみよう。
今から25年前、2000年度(平成12年度)のデータを引っ張り出してきた。
そんな古い資料あるんかい、と思われ方も多いと思うが、ここが年寄りの強みである。
最近のことは知らないが、昔のことはなんでも知っている。
当時49歳の私は、全国初の公私合同フェア(今の彩の国進学フェア)を実現すべく奔走しておった。
みんなは何してた?
まあ、そんなことはどうでもいいか。
では、当時はどんなだったかを少し見てみよう。
なお、日程は私がほぼ全校にアンケートをとった結果であるから、かなり正確だ。
●浦和
9/2・9/3・11/11
3回やっていたのか。今より1回多いじゃないか。
●浦和一女
8/22・23
たった2回。
●大宮
7/28・7/31
こちらも2回。ただし理数科に関しては別に2日設定されている。
●市立浦和(浦和市立)
7/21・7/24・8/21・8/22
南部のトップ校もこんなものだった。
他地区も見てみよう。
●川越
7/28・8/24
●川越女子
7/19・9/2
●熊谷
8/4・8/22・10/21・11/4
4回は多い方。
ちなみにこの年の大学進学は東大1人、京大2人。
●熊谷女子
8/22
1回だけだったんだ。
●春日部
9/16
こちらも1回。
●不動岡
10/14・11/18
夏休み中の体験入学を含めると3回。
という感じで、夏休み以前に説明会を行う学校は無く、その後、夏休み中を中心に2~3回がほとんど。多い学校でもせいぜい年間4回。
終了時期は11月で、12月の開催はまれだ。
今は1月実施も多いが、この年度1月(20日)に実施したのは、上尾橘・新座・鶴ヶ島・八潮・栗橋・玉川工業の6校(校名は当時)。
すっかり忘れていたが、四半世紀前はこんなものだったのだ。
◆公立高校の募集が私立化
昔の公立高校は年に1~2回しか説明会を行わなかった。
では私立はどうだったのか。
と、これがまあ、見事に現在と同じ。
今と違うのは夏休み以前の実施がないことくらいである。
それこそ毎月のように説明会を行っていた。
2001年に公私合同のフェアが始まるわけだが、これがきっかけで公立側も私立募集の実態を少しずつ知るようになり、説明会の回数や実施内容も変わって行ったのである。
この面では公立高校の募集が私立化して行ったと言える。
もっとも公私合同フェアが無くとも、少子化の進行など社会情勢の変化により、早晩公立高校の私立化は進んだであろう。それは他の都道府県の状況を見ても分かる。
昔話、ここまで。

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