大宮科学技術高校の説明会に行ってきた。
 「就職のための工業高校」から「進学のための工業高校」へ。
 埼玉県公立高校界において、まだ誰も経験したことのない壮大なチャレンジが始まろうとしている。
 その一部始終を、この目で確かめようではないか。
 そう思い、何度も足を運んでいる。

◆企業担当者も説明に参加
 これは珍しい。
 そう思ったのは、学科説明に企業担当者が登場したことだ。
 その企業とは、同校の連携機関である「IHI(アイ・エイチ・アイ)」。
 我々年寄りには石川島播磨重工業として刷り込まれている。
 中学生には分からないかもしれないが、三菱重工業などと並ぶ日本を代表する総合重工業メーカーである。
 造船から始まり、現在は航空・宇宙・防衛、資源・エネルギー・環境などさまざまな分野でグローバルに事業展開している。
 今回は、機械工学科エアロスペースコースの説明に加わり、航空宇宙人材の育成を目指す同校への期待を語られた。
 
 余談だが、教育関係者として今日の説明会に参加していた躍進館さいたま原山教室の山本直登先生は、「IHIの人が来てくれるなんてすごいことだ」と、えらく感動していた。
 聞けば、先生は大学で航空宇宙工学を専攻していたとのこと。
 だったら、そのまま飛んでけば良かったのに。
 なんで地上に降りてきた。
 と、思ったが、いろんな事情があったのだろう。
 志の高い塾生を大宮科学技術に送り込んでやってほしい。
 
※以下は、AIボイスレコーダー「Plaud」と、生成AI「Gemini」による合作記事である。
【イベントレポート】
「歴史を受け継ぐ」のではなく「歴史を作る人」へ
――埼玉県立大宮科学技術高等学校 第7回学校説明会

 2025年11月29日(土)、さいたま市の浦和コミュニティセンターにて、来春(令和8年4月)の開校を控えた「埼玉県立大宮科学技術高等学校」の第7回学校説明会が開催されました。
 今年最後となるこの説明会には、受験生やその保護者など約400名が集結。会場は満席の熱気に包まれ、新設校への注目度の高さを改めて証明する一日となりました。
 本記事では、岩井幸一校長による熱のこもったメッセージと、明らかになった新設校の全貌についてレポートします。

●「今日、ここで決めてください」――初代としての覚悟
 説明会の冒頭、登壇した岩井校長が発した言葉は、単なる学校案内の枠を超えた、受験生の心に火をつける力強いメッセージでした。

「今日、ここで決めてください。今日、ここで決めましょう」

 この言葉には、同校がただの新設校ではないという背景があります。大宮科学技術高校は、今年創立100周年を迎える伝統校「大宮工業高校」と、半世紀以上にわたり地域産業を支えてきた「浦和工業高校」という二つの実力校が統合し、現・大宮工業高校の敷地を引き継ぐ形で誕生します。
 
 しかし、岩井校長が求めているのは、その歴史を単に守るだけの生徒ではありません。
 「第一期生となる皆さんには、歴史を受け継ぐ人ではなく、自らの手で『歴史を作る人』になってほしい」

 この呼びかけは、新しい学校文化や伝統をゼロから築き上げる主体性を求めていることの表れです。この時期に受験を決断する者だけが得られる「初代」という特権と覚悟。会場にいた中学生たちの背筋がスッと伸びた瞬間でした。

●埼玉県初、「科学」と「技術」の融合
 新校名の最大の特徴は、埼玉県で初めて校名に「科学」と「技術」の両方を冠した点にあります。これまでの工業高校の枠組みを超え、サイエンス(理論・探究)とテクノロジー(実践・実装)を高度に融合させることこそが、同校のミッションです。

 その象徴となるのが、全5学科のラインナップです。中でも注目すべきは、県内初の情報専門学科となる「情報サイエンス科」と、次世代産業の中核を担う「ロボット工学科」です。これらは同校の目玉として設置され、AI、データ分析、自動運転技術など、現代社会が求める最先端スキルを体系的に学ぶことができます。

 もちろん、他の3学科も魅力的です。「建築デザイン工学科」は工学知識に加え、人の心を動かす芸術的感性を磨きます。「機械工学科」はアイデアを形にするモノづくりの基盤を、「電気工学科」は持続可能なエネルギー社会を支える技術を担います。どの学科も、未来のスペシャリストを育成するための専門的なカリキュラムが用意されています。

●垣根を越える「ミックスホームルーム」と新校舎「情報サイエンス棟」
 学びの環境面でも、従来の高校にはない革新的なシステムが導入されます。その一つが「ミックスホームルーム」制です。5つの異なる専門学科の生徒が同じクラスに混在することで、日常的に異分野の交流が生まれます。建築の生徒がロボットの生徒と語り合い、情報の生徒が機械の生徒と協力する――こうした化学反応の中から、新しい発想やイノベーションが生まれることが期待されています。

 また、授業時間は「45分×7時間」制を採用。テンポの良い学習リズムを作ることで集中力を維持し、効率的な学習サイクルを確立します。

 ハード面での整備も急ピッチで進んでいます。現在、敷地内では新しい学校のシンボルとなる「情報サイエンス棟」の建設が進んでおり、来春には最新鋭の設備が整った環境で新入生を迎えることになります。既存の校舎も活用しつつ、新たな象徴となるこの棟を中心に、「自分たちの手で新しい学校をつくる」という気概が教職員や地域全体に広がっています。

●決断の時、そして4月の再会へ
 説明会の最後、岩井校長は会場を見渡しながら、スクールカラー一色に染まる未来のキャンパスを参加者と共有するように語りかけました。

「4月、新しい校舎で、新しい仲間、そして新しい自分に出会えることを楽しみにしています」

 半年以上にわたり行われてきた説明会もこれが最終回。終了後、多くの受験生が「この学校に入りたい」と目を輝かせていたのが印象的でした。

 AIやロボットが当たり前になるこれからの社会において、自らの技術と科学的視点で未来を切り拓きたいと願う中学生にとって、大宮科学技術高等学校は最高の舞台となるはずです。第一期生として「伝説の始まり」に立ち会う切符を手にするのは、まさに「今日、決めた」君たちなのかもしれません。
※以上、割と細かく指示は出したが、校長先生の挨拶をベースに、ここまでの記事を書けるとは最近のAIは大したものだ。

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 最新はシリーズ11本目、「連携がスゴイ」。