予想以上に読まれているのが下の記事。

「かつて先生には「見えない報酬」があった」(4月14日)

 上記の記事を書こうと思ったきっかけはいくつかあるが、そのひとつが下記のニュース。
 
「教員免許がなくても受験可能 さいたま市教委 小学教員試験、社会人が対象 合格後、最大2年の間での免許取得が条件」(3月29日 埼玉新聞)

 さいたま市教委が、市立学校の教員採用選考に当たって、新たに「プレ・ライセンス特別選考」を取り入れるというニュース。
 さいたま市の教員採用には大きく二つの区分があって、一つが一般選考。もう一つが特別選考。
 このうち特別選考には15の種別が設けられているが、その一つが「小学校教員プレ・ライセンス特別選考」というものだ。

 詳細はこちら。
「令和9年度採用(令和8年度実施)さいたま市立学校教員採用選考試験実施要項 」(さいたま市教育委員会)

 ただ、皆さんご存じのとおりで、この手の選考は特に目新しいものではない。
 埼玉県教委はすでに「セカンドキャリア特別選考」といった形で、教員免許状がなくても採用試験を受けられる制度を設けている。
 だから、ここでの感慨は、こうして徐々に、いや、どんどん、受験のハードルが下がって行くんだろうな。そして、それにつれて応募者の質も徐々に低下して行くんだろうな。というものだ。

 私の主戦場は高校入試の生徒募集である。その経験から言えば、応募者・受験者を増やすことに成功すれば、倍率が上がり、成績下位の者が不合格にすることができる。そして当然ながら量(生徒数)も確保することができる。だが、このことと質の担保とは別だ。単純に応募者・受験者を増やし倍率を上げただけでは優秀生(上位生)を獲得することはできない。

 応募者・受験者を増やすために採用選考のあり方を模索するのは結構なことだ。採用の分野では永遠に考えて行かなければならない。
 勤務条件を改善するのも重要だ。働き方改革大いに結構。
 でも、そうやって、いいと思われることは片っ端からやってきて(まだまだ不十分だけど)、その挙句が今の教員不足ではないのかな?

 自分はもう、棺桶に片足とまでは言わないが、指先ぐらいは突っ込んでいる身なので大して役には立たないが、志を持った若者が希望を持って入ってくれる世界にしたいものだと思っている。