間もなく第1回進路希望調査の結果が埼玉県教委より発表される。
倍率が前年より上がるのか、下がるのか。
受験生のみならず、各校先生方も気になるところであろう。
そこで今日は、気になる学校の倍率予想である。
と言っても、数字を当てに行こうというのではない。
それよりも傾向を見ておこうという試みだ。
たとえば川口市立・普通科の倍率が3倍を超えたとする。
公立入試の3倍はとんでもない高倍率だ。
だが、この学校、開校以来の第1回調査倍率を平均すると3.03倍だ。
なので3倍超えは平常運転。いつものこと。
逆に3倍を切ったら、「おや いつもより低いぞ」となる。
そんなわけで近年の傾向をおさらいするという気持ちでお読みいただきたい。
◆安定の2倍超え校は、今年も継続か
普通科で3倍超えの可能性があるのは、川口市立・市立川越・市立浦和の市立3校のみ。ゼロの可能性もある。
昨年同期の普通科2倍超えは、3倍超えの川口市立に加え、市立川越・市立浦和・上尾・大宮・越谷南・浦和西の7校。これらの学校には倍率低下の要因が見当たらないので、今年も2倍超えでのスタートとなりそう。
前年同期1.96倍の浦和南も可能性があるが、学校選択問題実施校になったことがブレーキになるかもしれない。
越ヶ谷は、第1回での2倍超えが過去10年間で5回ある。ただ、直近2年は1.7倍台が続いている。2倍超えか、それに近い数字が出るかどうか注目したい。
川越南は、令和6年度までは常に第1回では2倍超えだったが、7年度に初めて2倍を切り1.95倍、そして8年度はなんと1.65倍まで下げてしまった。一時的なものかどうか注意深く見守りたい。
◆2倍超えがあってもおかしくない学校
所沢は、第1回ではここ3年間で二度にわたり1.89倍を記録している。今回もこのレベルを維持できるかどうかに注目。
南稜は、第1回の過去10年間平均が1.89倍と高い。2倍超えも4回ある。1.6倍を切ることはなさそうだ。
大宮北は、第1回の過去10年間平均が1.74倍。ただ、ここ2年間は1.8倍台なので、2倍超えは難しいとしても、かつて3回記録している1.9倍台への復活はあるかもしれない。
◆挽回が期待される学校
蕨は、第1回の過去10年間平均は1.90倍と高いが、令和7年度1.77、8年度1.47倍と下降気味だ。過去10年間で2倍超えが1回、1.9倍台と1.8倍台が各3回と、高倍率校の一つに数えられていた学校だ。1.7~1.8倍台あるいはそれ以上への復活があるかどうか。
和光国際は、突出した数字は出ないが、第1回の過去10年間平均は1.65倍と安定している。ただ、再編がからんだ令和7年度は1.40倍、8年度は1.55倍とやや下降気味だ。1.6~1.7倍台に戻れるかどうか。
熊谷西は、第1回の過去10年間平均は1.66倍と安定している。ただし、令和7年度1.37倍、8年度1.48倍と連続して1.5倍を切っている。また、理数科は2年連続定員割れとなっている。低迷から脱することができるかどうか。
川越女子は、第1回の過去10年間平均は1.39倍だが、令和5年度の1.28倍以降、6年度1.21倍、7年度1.19倍、8年度1.24倍と低水準で推移している。1.3~1.4倍台への復活が見られるかどうか。
川口北は、第1回の過去10年間平均は1.28倍であり、上位校の中では決して高いとは言えない。令和3年度に1.02倍、4年度に1.01倍と危機的状況に陥ったが、6年度1.40倍、7年度1.38倍と復活の兆しが見えた。だが、8年度は1.04倍と逆戻り。再度復活があるかどうか。
浦和一女は、第1回の過去10年間平均は1.24倍と上位校の中ではかなり低めだ。1.2倍台後半が定位置だが、令和8年度は1.08倍と低迷した。1.2倍台に戻れるかどうか。
浦和は、第1回の過去10年間平均は1.43倍だ。半数が1.5倍台以上で、1.2倍台、1.3倍台もあって必ずしも安定性があるとは言えない。そんな中、令和8年度は1.10倍と第1回における過去最低を記録した。県立トップ校として1.5倍前後は欲しいところだろう。
川越は、第1回の過去10年間平均は1.49倍だ。令和8年度は1.39倍と、5年ぶりに1.3倍台に下がった。1.5倍台が定位置の学校なので、そのあたりまで回復するかどうか。
熊谷と熊谷女子は、共に第1回では4年連続で1倍を切っている。令和8年度は定員を320人から280人に減らしたが復活への起爆剤とはならなかった。最終的は定員割れは免れるわけだが、伝統校として、それが常態化するのは避けたいところだろう。
◆8年度は過去最高が4校、最低が16校
前年(令和8年度)、第1回調査に限れば、過去10年間の最高を更新した学校が4校あった。
一方、過去最低を更新した学校が16校あった。(新校は母体となっている学校からの通算でカウントしている)
最高を更新したのは、岩槻(1.37)、越谷東(1.15)、所沢(1.89)、鷲宮(1.36)の4校。
最低を更新したのは、上尾鷹の台(0.68)、浦和(1.10)、浦和一女(1.08)、大宮光陵(1.04)、川越南(1.65)、越ヶ谷(1.70)、越谷西(1.18)、鶴ヶ島清風(0.49)、新座(0.57)、本庄(1.19)、松山(0.67)、宮代(0.63)、妻沼(0.28)、八潮フロンティア(0.96)、与野(1.05)、蕨(1.47)の各校。
また、過去最低タイを記録したのは、桶川(0.83)、越生翔桜(0.41)、狭山清陵(0.68)、羽生第一(0.69)の4校。
一昨年も過去最低を更新した学校が22校あるなど、このところ、過去最低を記録する学校が急速に増えている。

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