第2回進路希望調査の結果から実際の出願倍率を予想するシリーズ2本目だ。前回は上位7校を予想したので、今回は学校選択問題採用校について予想してみた。
東西南北の順に地区ごとに見て行く。
前回同様、左の数字が第2回進路希望調査の倍率、右が実際の出願時(志願先変更前)の倍率である。
◆東部地区
春日部女子
28年 0.95→1.09
29年 0.85→1.08
30年 1.06→1.18
31年 1.01→0.97
02年 0.77→?
昨年から学校選択問題採用校になった。これは景気の悪いとき増税策をとるようなもので、倍率をさらに低下させる結果となった。これまで第2回調査で0.8倍以下の定員割れ状態であった学校が実際の出願で1.0倍に回復したケースは稀なので、学校側としては非常に厳しい入試となるが、受験生側からすればラッキーな入試となりそうだ。
外国語科も見ておこう。
28年 0.80→1.28
29年 1.03→1.83
30年 0.95→1.85
31年 1.10→1.90
02年 1.00→?
過去4年、いずれも実際の出願にかけて上がっている。上がり幅が大きいのは分母が小さい(定員が少ない)ためだ。今年も上昇の可能性が高い。普通科が定員割れの可能性が高いので1.5倍以上になっても第二希望で救われ、実質1倍の入試になりそうだ。
越ケ谷
28年 1.69→1.47
29年 1.88→1.47
30年 2.14→1.78
31年 2.02→1.56
02年 1.78→?
実際の出願に向けて下がり幅の大きい学校である。過去2年、第2回調査では2倍超であったが、今年は1.78倍とこの学校としてはやや低めに出ている。上昇はなく、1.5~1.6倍まで下がるかどうかといったところだろう。
越谷北
28年 1.39→1.30
29年 1.60→1.38
30年 1.60→1.36
31年 1.22→1.06
02年 1.10→?
昨年低倍率の反動から今年は上昇に転じると思われたが、さらに低下した。実際の出願では上がると予想されるが、1.15~1.20倍までだろう。
理数科も見ておこう。
28年 1.38→1.58
29年 1.18→1.75
30年 1.45→1.48
31年 0.83→1.55
02年 1.15→?
過去4年、実際の出願に向け上昇しているので今年もそのパターンだろう。定員40人なので僅かな人数の動きで倍率は大きく変動する。1.4~1.5倍まで上がる可能性が高い。
不動岡
28年 1.50→1.34
29年 1.60→1.50
30年 1.40→1.33
31年 1.44→1.33
02年 1.33→?
過去4年、実際の出願に向けて下がっているので今年もそのパターンと見るのが妥当だが、今年は1.33倍と低いところからのスタートなので大幅な低下はないと予想される。
すでに廃止の方向が示されている外国語科も見ておこう。
28年 1.15→1.63
29年 1.70→1.53
30年 1.60→1.60
31年 1.90→1.65
02年 0.75→?
過去3年は実際の出願に向けて下がっているが、今年はすでに定員割れ状態なので、これ以上の低下はないだろう。
◆西部地区
川越南
28年 2.04→1.61
29年 1.78→1.55
30年 1.78→1.52
31年 1.69→1.44
02年 1.68→?
過去4年間連続して下がっている。下がり幅はこの3年間0.25ポイント前後なので昨年同様1.45倍前後と予想される。
所沢
28年 1.40→1.29
29年 1.43→1.37
30年 1.59→1.51
31年 1.61→1.49
02年 1.42→?
過去4年連続して下がっているので今年もそのパターンか。1.42倍からのスタートなので、下がったとしても1.3倍台の後半までと予想される。
所沢北
28年 1.66→1.41
29年 1.96→1.66
30年 1.95→1.60
31年 1.81→1.55
02年 1.28→?
第1回調査では前年同期と同じ1.73倍だった。だが前年はそこから1.81倍へと上昇したのに対し、今年は逆に1.28倍へと大きく低下した。これは予想外の結果であった。過去4年は実際の出願に向けて下がるパターンだったが、今年は上がるのではないか。1.5~1.6が予想の範囲だ。
理数科も見ておこう。
28年 1.88→2.58
29年 1.18→2.00
30年 1.18→1.68
31年 1.28→1.73
02年 1.45→?
過去4年、いずれも実際の出願に向けて上がっているので今年もそのパターンか。1.65~1.75倍が予想される範囲だ。
和光国際
28年 1.82→1.66
29年 1.59→1.31
30年 1.34→1.31
31年 1.42→1.24
02年 1.65→?
過去4年連続、実際の出願に向けて下がっているので今年もそのパターンか。下がり幅は0.2~0.3ポイントと見られるので、1.4倍前後が予想される。
唯一80人募集の外国語科も見ておこう。
28年 2.01→1.95
29年 1.65→1.52
30年 1.75→1.58
31年 1.29→1.63
02年 1.35→?
前年同様、実際の出願では上がる可能性が高い。校名にあるように外国語科は学校の看板であるから、1.5倍以上をキープしている。今年もそのラインまでは上がると予想される。
◆南部地区
浦和西
28年 1.87→1.69
29年 1.91→1.79
30年 2.07→1.61
31年 2.11→1.68
02年 1.96→?
下がるのは確実。過去4年のデータから下がり幅は0.3~0.4ポイントと予想され、1.6倍台後半か。
川口北
28年 1.53→1.46
29年 1.37→1.32
30年 1.43→1.46
31年 1.08→1.29
02年 1.37→?
上がるか下がるか予想が難しいところだ。前年(31年)を例外的な現象と捉えれば、1.35~1.45倍に落ち着くと見るのが妥当だろう。
蕨
28年 2.16→1.63
29年 2.02→1.49
30年 1.40→1.10
31年 1.72→1.47
02年 1.79→?
実際の出願に向けて下がるだろう。28、29年は2倍を超えていたので下がり幅も0.53ポイントと大きかったが、ここ2年は0.25~0.3ポイントの低下で収まっている。1.5倍前後と予想される。
外国語科も見ておこう。
28年 2.01→1.93
29年 1.65→1.52
30年 1.75→1.58
31年 1.29→1.63
02年 1.35→?
普通科と異なり、ここ2年は実際の出願に向けて上がるパターンとなっている。1.6倍前後と予想される。
◆北部地区
熊谷
28年 1.29→1.32
29年 1.04→1.19
30年 1.21→1.27
31年 1.21→1.25
02年 1.05→?
過去4年、実際の出願では上昇しているので、今年もそのパターンが予想される。ただ、上がり幅はそれほど大きくなく、最大で0.15ポイント、最小で0.05ポイントと見込まれるので、1.2倍に届くかどうか。
熊谷西
28年 1.50→1.22
29年 1.49→1.17
30年 1.45→1.13
31年 1.13→1.01
02年 1.46→?
過去4年間連続して下がっているので今年もそのパターンか。下がり幅は昨年を除けば0.3ポイント前後なので1.2倍前後に落ち着くと予想される。
理数科も見ておこう。
28年 1.55→1.55
29年 1.50→1.45
30年 0.80→1.25
31年 0.98→1.18
02年 1.30→?
2年連続低倍率の反動からか、今年はやや持ち直している。下がるとしても微減、ほぼ変わらずと予想される。
熊谷女子
28年 1.22→1.32
29年 1.12→1.24
30年 1.16→1.29
31年 1.08→1.16
02年 1.22→?
過去4年連続して上がっているので今年もそのパターンの可能性が高いが、大幅上昇となるかは微妙だ。下がることは考えにくく、1.3倍台に乗るかどうかといったところだろう。
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