公立高校塾説参加2校目。
 今日は川口北高校に行ってきた。
 この時期(5月~7月上旬)、新聞記事執筆のための取材が立て込む。
 そのため、塾説参加はできるだけセーブするようにしている。
 だが、公立塾説に関しては各校に開催を勧めている立場でもある。
 やった方がいいぞと言っておいて自身が参加しないのは申し訳ないという気持ちもあり、可能な限り参加するようにしている。

◆6月15日説明会は3倍超の申し込み
 少し早めに着いたので校長先生と情報交換。
 6月15日(土)早期限定説明会の申込者が収容可能人数の3倍を超えたそうだ。
 当日の説明回数を1ラウンド追加しても申込者全員の希望に応えることはできず、かなりの人数が抽選漏れとなるだろう。
 
 会場を体育館にしておけばよかった。
 が、前日の会場づくり(椅子並べ)に生徒の力を借りなければならないし、当日も部活が制限される。
 私立であればホールや講堂など数百人規模で収容できる施設を持っている学校も多いが、公立はこのあたりが難しい。

 ただ、繰り返し言っているように、早い時期からアクションを起こしている受験生は確実にいるのだ。
 学力上位層ほどその傾向が強い。
 だから、場を設ければ必ずドッとやって来る。
 学校側が「どうせ今やっても来ないだろう」という思い込みから、場を設けて来なかったから、見えなかった。
 次年度の検討課題だ。

◆進学実績、来春は正念場
 川口北は前年度、国公立75人(現役68)など過去最高実績を謳っていた。
 だが、今春は国公立53人(現役46人)と振るわなかった。
 今春卒業生は3年前、ぎりぎり定員割れを免れた代であるから、ある程度予想できたことであるが、それにしても寂しい結果だ。
 結果、川口市立とほぼ変わらない数字となった。

 参考までに今春の両校結果を見てみよう。
 現浪合計である。
 国公立  川口北 46 川口市立 49
 早慶上智 川口北 11 川口市立 4
 MARCH   川口北120 川口市立115

 この数字だけ見れば、川口北は今や崖っぷちである。
 川口市立は3年後、中高一貫生が大学受験期を迎えることから今後さらに上昇が見込まれる。
 どうする川口北。
 倍率が上がったなどと喜んでいる場合ではなかろう。

◆定着しつつある自学自習
 説明会のあと、1年から3年まですべての教室を回ってみた。
 学習(授業)への意欲は高い。
 他校より導入が早かったiPadは、先生、生徒共に見事に使いこなしている。

 特に印象的だったのは、たまたま自習となっていた教室の様子だ。
 寝ている子は一人もいない。
 雑談に興じている子もいない。
 皆黙々と自学自習に勤しんでいる。
 いくら見学者がいるとはいえ、こんな自習風景は見たことがない。
 先生方がこだわってきた自律型学習が確実に実を結びつつあることを感じた。

 ただ、欲を言えば、全体としてまだまだ受け身である。
 つい最近見てきた浦高の印象が強すぎるのかもしれないが、この点がちょっと物足りない。

 すでに公表しているように、私は元川口北高校教員である。
 したがって期待が大きく、その分要求も多く採点も厳しい。