昨日に続き「よみうり進学メディア埼玉版10月号:進路指導特集」の取材。
 本日は不動岡高校。

◆いきなり先制パンチ食らう
 まずはこの画像をご覧いただこう。
 玄関を入るといきなりモニターにこんな画像が・・・

 何という歓迎ぶり。
 ここまでしていただかなくてもいいのに。

 と、一瞬喜んだが、次の瞬間、これはただの歓迎ではないと気付いた。

 こちらは準備万端整えて待ち構えているぞ。
 そちらもそのつもりでしっかり取材してくれよ。
 この1枚の画像にはこんなメッセージが込められている。
 そのように受け取った。

◆本当の歓迎はここから
 校長、教頭、進路主任のお三方で対応していただいた。
 こちらはあらかじめ質問内容を用意して臨んでいる。
 ただ、事前にその内容を学校側に伝えていない。

 が、驚いたことに、質問内容を先読みし、その回答に必要な資料を完璧に準備しているではないか。
 まだ30代だという若き進路指導主任、なかなかやるじゃないか。
 これこそ真の歓迎だ。
 玄関の画像はただの序章で、実はここにつながっていたのだ。

 昨日の蕨高校もそうだったが、ただ時間を取ってくれるだけではなく、こちらが欲しい材料を過不足なく揃えて対応してくれた。
 取材者としては有難い限りだ。

◆進路実績10年分を公開
 進路実績は同校ホームページに詳しい。

進路状況(不動岡高校ホームページ)

 もっとも古いデータは2011年度のもので、実に14年分が公開されているではないか。
 浦和高校が2006年度まで遡れるが、それに次ぐと思われる。
 
 ちなみに、不動岡の2011年度の結果は国公立72人(国立57人、公立15人)。
 ここから着実に上昇し2019年度からは100人超えが続いている。
 そして今春は国立だけで104人、公立含めて120人と見事な結果を残している。

 難関10大学や医学部医学科がもう少し増えて欲しいところだが、学年の3分の1が国公立合格なのだから文句なしの実績だ。
 合格数だけでなく実際の進学者数も明記されているので、それを見てもらえば分かるが、いわゆるカウント稼ぎの受験はしていない。

◆広いぞ不動岡高校
 進路進学の話は新聞に譲るとして、校内見学の報告をしよう。
 
 取材を終え、まずは食堂へ。
 生徒食堂でメシを食うのが最近のマイブームである。
 メニューは多彩。
 スペシャルランチみたいなのもあったが、校長先生から「年寄りには食いきれない」とのアドバイスがあり、Aランチ450円を注文。
 興味がある方はインスタに画像をあげておいたのでそちらを見ていただこう。
今日のランチ(梅野弘之Instagram)

 校舎が公立離れした豪華版なのは皆さんよくご存知と思うが、普通科校としては飛びぬけて敷地が広い。

 グランドが3つ。
 テニスコートが2つ。
 体育館が2つ。
 校舎と校舎の間にはだだっ広い中庭。
 かつての外国語棟。
 1学年全員入れるホール(冒頭のアイキャッチ画像がそれ)

 年数が経ってピッカピカとは言えないが、この環境は私立にも負けていない。
 なぜ不動岡だけがこんなに恵まれているのか。
 想像だが、これが創立139年の伝統の力というものだろう。
 県立では最古の歴史を誇る。
 卒業生から二人も県知事を輩出している(栗原浩、畑和)など、数多の卒業生が政財官界で活躍している。
 こうした卒業生パワーは今も同校の教育を後押ししている。

◆9月21日に塾説明会
 同校は9月21日(土)に教育関係者対象学校説明会(いわゆる塾説)を開催する。
 時期的にはやや遅いが、見どころ満載の学校なので、まだの方は是非行ってみるといいだろう。
 当日は第3回学校説明会(午後)及び土曜授業公開(午前)が並行して開催される。

※追記(9月13日)
 昨日、授業見学した課題研究についても触れようと思ったが、紙数の関係もあり割愛した。
 今日、不動岡高校の校長日誌を見たところ、それについての記事があったので紹介しておこう

9月13日(金)進取の気風No.127 「地域課題研究」(不動岡高校HP)