今月2回目の不動岡高校訪問。
 前回は新聞用取材、今回は教育関係者説明会(いわゆる塾説)。

 今日の同校、午前は土曜授業公開、それと並行して教育関係者説明会、午後は受験生対象の学校説明会となかなか忙しい。
 慌ただしい一日の様子は関根憲夫校長のブログに詳しいので、そちらをお読みいただこう。

【校長日誌】9月21日(土)進取の気風No.133 「盛り沢山の一日」

◆加須駅から徒歩20分とあるが…
 前回は車で、今日は電車で行った。
 学校案内パンフなどには加須駅北口から徒歩20分とある。
 こういう場合、「徒歩20分(速足)」ということが多いが、実際に歩いてみたところ、ゆっくりでも20分だった。

◆この和菓子屋の多さは何なのだ
 ゆっくりなのは街の風景を撮影しながらだからである。
 驚いたのは駅から学校までの間に和菓子屋が4店もあったこと。

 これは珍しい体験だ。
 川越あたりならこんな光景ありそうだが、ここはうどんの町だ。
 旧城下町でもないし、観光都市でもない加須に、なぜ和菓子店がこんなにも生き残っているのか。
 どなたかご存知の方、ぜひご教示いただきたい。

◆「昔からこうだから」の見直しを
 会は校長挨拶から始まった。
 今日のために用意されたA4表裏のレジュメに沿って話された。
 昨今の説明会はパワポスライド主流なので、却って新鮮だ。

 オモテ面には「4月25日職員会議資料より一部抜粋」とあった。
 この4月に着任された関根校長の学校経営方針が示されている。
 地域の人口減少、それにより予想される学校規模の縮小や予算規模の縮小と教育への影響。
 これらを教職員と共有しようとするものである。
 その上で、「今から何をやるべきか」を教職員に訴えている。

 一つは募集活動と広報活動の強化。
 HPのリニューアル、公式インスタの開設、そして今回の塾説開催などは、こうした目標を具体化したものだ。

 もう一つは学校の魅力化と特色化の実現。
 進学実績の向上、生徒の育成方針、年間指導計画、授業のあり方などについて、さらに研究を進め共通理解を深めるよう先生方に求めている。
 また、「不動岡は昔からこうだから・・・」の見直しも求めている。

 最後の「昔からこうだから・・・」の見直し発言は、簡単そうでなかなか言えないものだ。
 これまでのやり方を否定しているようにも聞こえ、先生方から反発を受けかねない発言だ。
 このあたり、校長自身が卒業生であることの強みが発揮されているかもしれない。

◆30年後の不動岡に責任
 資料ウラ面の最後に「校長として、20年後、30年後の不動岡高校に責任があるという強い思い」と書かれている。
 140年の歴史(今年で139年目)の重さを感じさせる言葉だ。

 この学校、先人から受け継いだものが他校とは比較にならないほど偉大である。
 それを未来に繋げなければならない。
 そのためにも改革は必要だ。
 なぜなら、先人たちが皆、そうしてきたからだ。
 だから今日がある。
 
 斬新さは必要だ。
 スピード感も求められる。
 だが、目先の変化ばかりに目を奪われてはいけない。
 真の改革とは20年後、30年後にも評価されるものでなければならない。

 たぶん、そのようなことを言われているのだろう。

 学校の生き残りに必要なのは「変化ではなく進化」である。
 そんなことを考えながら帰途についた。