既報だが、来年(2026年、令和8年)の彩の国進学フェアは、さいたまスーパーアリーナでの実施ができない。
 開場から四半世紀経過した同施設が大規模改修に入るためである。

 さいたまスーパーアリーナと同規模で実施できる会場は埼玉県内に無い。
 比較的大き目な施設としては、大宮ソニックシティ、ウエスタ川越などがあるが、スーパーアリーナには到底及ばない。

 さて、どうしよう。
 今のところ主催の読売新聞さいたま支局、主管の読売エージェンシー共に中止は考えていない。
 さまざま制約はあるだろうが実施の方向で検討を進めている。

 来年は、2027年度(令和9年度)入試に向けてこれまで以上に積極的な広報活動が求められる。その理由はもちろん久しぶりの公立入試改革にある。受験生・保護者としては少しでも多くの情報を得たいところだろうし、公立高校側としても多くの受験生・保護者の理解を得たいところである。また、私立高校としては、この1、2年の授業料無償化問題と合わせて私立第一希望者を増やす絶好の機会である。
 というわけなので、受験生側も高校側も、例年以上に受験生・保護者との接点を持ちたいところだ。が、こんな時に限って会場の都合でいつも通りの実施が危ぶまれている。

◆12月が募集活動のスタート
 予定では、今年(令和7年)12月に、令和9年度公立入試の各校選抜実施内容(暫定版)が発表されることになっている。確定版の発表は来年(令和8年)5月である。

 制度変更初年度ということで、例年より発表時期が早いのだが、これは何を意味するか。
 学校側の広報活動、募集活動の開始時期も前倒ししなければならないということだ。

 すでに新3年生向け(1・2年生向け)説明会を新年度を待たずに開催する例が増えている。
 来年度はさらにこうした動きが加速するだろう。
 元々来年度は、夏休み直前の(7月の)「彩の国進学フェア」を待たずに、選抜方法の周知徹底を図る必要があったのだ。