ニュースでは「連休のお天気は・・・」などとやっている。
 そうだ、三連休なのだ。
 すっかり忘れていた。
 入試を中心とする高校絡みの仕事をしていると土日はお休みというわけにはいかない。
 募集関連のイベントは土日祝日開催が多いからだ。

 今日も越谷で開催されていた入試イベントを見学してきた。
 高校の先生方や塾の先生方と交流の時間が持てた。
 ただし、皆さんそれぞれお役目(お仕事分担)があるので、ほんの立ち話程度だ。

 「偏差値による私立確約が問題になっているが、どんな結末になるんでしょう?」
 「令和9年度入試では部活や資格は関係なくなるんですか?」
 「塾でも面接対策はやったほうがいいですか?」
 「英検は取らせたほうがいいですか?」
 「共学化問題の今後の展開はどうなりますか?」

 と、主として塾の先生が意見を求めてくるのであるが、どれも難しいテーマで、よく分からんな。
 
 そんな中、某塾の塾長から「卒業生として浦高の共学化には賛成ですか、反対ですか?」とたずねられた。
 私の答は、前も書いたと思うが「どっちでもいい」である。
 興味関心がないのではなく、もはや年寄りの出番ではないので、その意味で「どっちでもいい」。

 ただ、一言付け加えた。
 たとえば浦高の共学化に反対している人たちは、男子校であることさえ守れれば、2番手3番手の学校になってもいいと思っているのか。少し極端だが、そこらにある普通の学校になってもいいと思っているのか。
 それとも、たとえ女子の入学を認めることになっても(つまり共学になっても)、ナンバーワンスクールの地位を守ったほうがいいと思っているのか。どっちなんだ。

 両方だ!
 まあ希望としてはそうだろう。
 伝統の男子校を維持しつつトップブランドしての地位も守りたい。

 しかし、世の中そう上手い話はない。
 どっちか一つを死守しなきゃならんという状況になる可能性も考えておいたほうがいい。
 で、その場合、守りたいのはどっちなんだという話だ。

 男子校であることさえ守れればいいなら、話は割と簡単で、進学実績を下げればいい。
 やれ部活だ、マラソンだ、水泳だと、勉強以外をことさらアピールすればいい。
 これで間違いなく人気が下がる。
 人気が下がって定員割れでもすれば、人々は「もう男子校だろうが共学だろうが、勝手にやってなさい」と言うようになるので、めでたく男子校の座は守ることができる。

 それに比べるとトップブランドを維持するのは大変なことだ。
 伝統を守るのはお手本があるということだから比較的容易だが、トップを維持するにはイノベーション(革新)も必要だ。
 先陣を切るので失敗のリスクも大きい。先頭を走る分風当たりも強いので、逆風に耐える強靭さも求められる。
 というわけだから、男子校であることを守るのに比べたら、何十倍も何百倍もの努力を必要とする。
 以上、ただの立ち話。