ニュースを2つ。
一つ目。
「デジタル人材育成の都立高新設へ 進学者減、魅力化で検討―東京都教委」(11月29日 時事ドットコムニュース)
人工知能(AI)やデータサイエンスなど高度なデジタル技術を学べる高校の新設に向けて検討しているとのこと。
埼玉には情報サイエンス科やロボット工学科を擁する大宮科学技術高校がある。
国際バカロレア校も増設するということだが、残念だが埼玉の県立校にはこれがない。
和光国際高校に期待しよう。
二つ目。
「公立高校支援で基金設置 3000億円、都道府県に―文科省」(11月28日 時事ドットコムニュース)
政府は18.3兆円規模の7年度補正予算を閣議決定した。
このうち文部科学省関係は1兆6091億円である。
もっとも大きな予算が組まれているのは「公教育の再生~高等学校教育改革の推進【基金含む】」で、これが3009億円。ニュースが報じているのはこの部分だ。
他にどんな政策や事業に、どれくらいの予算を投じようとしているかをざっと知るには、次の資料が分かりやすい。
もっと詳しく知りたい方は、次の資料でお勉強してもらおう。
A4サイズ150ページに及ぶ資料集だが、高校教育に関するものはP6~P9までなので、さしあたりこの4ページだけ見ておくことにしよう。
P6

P7

◆アドバンスト・エッセンシャルワーカーと理数系人材の育成支援
政府・文科省には、アドバンスト・エッセンシャルワーカーと理数系人材が圧倒的に不足しているので、これらを育成しなければならないという問題意識がある。
エッセンシャルワーカーという言い方は、新型コロナ感染拡大期に広く知られるようになった。その当時は、医師や看護師など医療従事者、警察・消防など公務員、電気・ガス・水道あるいは道路・鉄道など生活インフラの維持に関わる職種などを主に言ったが、福祉関連の職種、運輸・物流関連の職種、生活必需品を販売する小売業者、農林水産業、金融機関もそうだし、もちろん学校の先生も。
つまり、「必要不可欠な人々」。
アドバンスは、「前進」や「高度」の意だから、アドバンスト・エッセンシャルワーカーは、「次世代のエッセンシャルワーカー」といった意味になるだろう。
(ちなみに、私はエッセンシャルワーカーではなく、社会にとってはいてもいなくてもどっちでもいい人)
以上、テレビや新聞報道だけだと、重要ポイントを見逃してしまう恐れがあるので、元資料を紹介した。

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