こんな見出しで良かったかな。加須市地域雇用創造協議会と花咲徳栄高校・食育実践科が共同開発した「アスメシカレー」が発売されたというニュース。
花咲徳栄高校のホームページ最新記事に掲載されていた。
開発・発売の経緯は時事通信のサイトにも出ていた。
「アスメシ」は「アスリートメシ」の略で、同校食育実践科が開発したアスリート向け高タンパク低脂肪レシピである。他に記憶力・集中力に効果がある「スタメシ(スタディメシ)」、カルシウム・鉄分豊富な「CaFeメシ(カフェメシ)」などのオリジナルレシピがある。
今回は、株式会社カレー総合研究所(代表:井上岳久/東京都渋谷区)が、加須市の地域振興のため、同校食育実践科や加須市地域雇用創造協議会と協力し、ご当地レトルトカレー「アスメシカレー<加須産いちじく入り・花咲徳栄高校共同開発・カレー大學監修>」を7月20日(月)から加須市を中心に先行発売する。
◆さっそくポチってみる
高校生が関わったものなら応援しなきゃいけないな。だが明日(7月20日)からの発売だし、加須市を中心にということだから、いずれそっち方面に行ったときに道の駅かなんかで買ってやろうじゃないかと思いつつ、あちこち読み散らかしていたら、ネット通販で2個入りお試しセット1080円(税・送料込み)限定100セットが購入できることが分かった。
で、さっそくポチった。学校や生徒が儲かるわけじゃないが、反響があれば生徒の励みにはなるだろう。
◆ご当地カレーは超激戦区
ご当地ものと言えばラーメンが有名だが、カレーも負けず劣らずで全国どこへ行ってもご当地ものがある。
有名な観光地に行けば必ずと言っていいくらいあって、値段はスーパーやコンビニにある100円、200円のものと違いたいていは500円くらいするが、勢いでついつい買ってしまう。
味の方は?
これは、いずれもまあまあだ。
カレーは失敗が少ない料理なのだ。
もちろんこれは、ハウス食品やSB食品のカレールーを使った場合ということだが、誰が作ってもほぼほぼ成功する。
中に、オリジナルとか隠し味と称して、いろんな調味料をぶち込むやつがいるが、これはいただけない。
市販のルーを使う場合、よほどのプロでない限り「何も足さない何も引かない(引くことはできないが)」が正解である。
埼玉県のご当地カレーとしては「北本トマトカレー」が有名だ。数々のカレーグランプリを獲得し、発売開始以来6万食を売っているそうだ。
ご当地カレーは超激戦区であるから、この中で生き残るのは並大抵のことではない。ガンバレ、「アスメシカレー」。
◆地域や企業との連携のお手本に
ここから少しだけ真面目な話。
これまでも、学校と地域・企業との連携は数多く行われてきた。
地域の町おこし戦略や企業の販売戦略の中で、学校は連携相手として悪くない。学校は素手で臨んでくる相手だからだ。企業と違って儲けることを目的としていない。駆け引きや打算がない。
そういう意味では、今後もこの種のコラボレーションは引き続き行われるだろう。
学校側としては生徒のモチベーションアップになるし、話題作りにもなる。先生以外の大人から学ぶことも多いだろう。
それだけでも十分実施する意味はある。
しかし、せっかくだから、もう一歩進めよう。
これは経済活動、商業活動の一環なのだ。つまり商売ってことだね。
どんなに旨いカレーを作ったって、売れなきゃそれまで。
学校だからいいけれど、企業だったら開発者の責任も問われますよ。
むろん高校生にそこまで求めるのは酷なわけだけど、彼らは卒業したら売れてナンボのホテルやレストランに就職するわけでしょう。将来は独立して店を持とうとしているわけでしょう。
だったら、今やっていることが経済活動、商業活動の一部なのだということを強く意識させてやることも重要で、いずれ必ずかれらの役に立つだろう。
◆いっそ会社を作ったら
経済活動と言ったら会社だね。どうです、いっそ校内に(学科内に)会社を作ってみたら。
授業内で難しければ、さしあたり部活でも同好会でもいい。
企画から商品開発、経理、営業から広告宣伝、販売まで全部ある、会社。
加須市や企業から連携の話があったら、「会社を通して下さい」ってなる。
社名は花咲食品かな。サトエ・フード・コーポレーション(略称SFC)もいいな。でも、どこかで聞いたような。
たぶん、行政や企業は、そういう面倒なことはしたくないと思うが、教育的には面白い。
先頃、普通科再編の話の中で、地域社会の課題解決を目指す「地域探究学科(仮称)」という名称が出てきたが、今回の連携は正にそのものずばり。一歩先行く食育実践科と言ったところだ。
最後は例によって冗談で締めくくるが、次のコラボ相手は加須名産「うどん」でしょう。「スタミナうどん」ならぬ「スタメシうどん」。よろしくお願いします。
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