昨日記事に追記したが、塾の先生の不動岡高校訪問記がなかなかの力作なので、改めて紹介しておこう。
 教学館・木下絢一先生のブログ 
 「県立高校の底ヂカラ。」
 もう一本、羽生ゼミナール・川野辺正史先生のブログにも訪問記あり。
 「母校・不動岡高等学校 訪問」

 川野辺先生はご自身の母校である。
 私は取材等で何度も訪れている。
 その点、木下先生は初めての訪問だったので、新鮮なレポートになっていると思う。
 必死でメモをとっていたからね。
 この姿勢は見習わなくてはいかん。

 たぶん木下先生は書くだろうと思っていたのが、生徒玄関にあったホワイトボードの件。
 どういう意図で学校がそんなものを置いたのかは聞きそびれたが、何でも書いていい、落書きボードがある。
 そこに書かれているのが、「トランプVSバイデン」だったりする。
 誰かがそれを書くと、ちゃんと別の生徒が反応している。
 また、「ポーランド人工中絶禁止」を話題にする生徒がいると、ここにも意見を書く生徒がいる。
 そうか、普段からそういうことも考えているのか。
 木下先生は、そのあたりを「落書きボードにも知性が滲み出ている」と表現しているが、まったくその通りだ。

 授業見学の中では美術の授業のことも書いている。
 英数国などの受験直結教科なら分かるが、息抜き時間になりがちな芸術科目でも生徒の集中力は落ちない。
 そうか、この子たちは手抜きということをしないんだ。
 
 これらの点は、学校側が積極的なアピールポイントと考えている部分ではない。
 しかし、塾の先生の視点はそんなところにも向けられている。
 そして、そこにこの学校のすごさを感じ取っている。
 こういうのは参考になるね。

 今回の訪問を終えて思った。
 この企画、シリーズ化しよう。
 私は公私立問わず、学校訪問はよく行っている方だと思うが、単独で行くだけではもったいない。
 塾の先生に同行してもらうと、私自身の視野も広がる。
 学校の先生方もお忙しいとは思うが、ぜひご協力いただきたい。