県立川越高校文化祭実行委員会を訪ねた。8月末、埼玉新聞社から受験生向けに「文化祭特集号」を発行する。そのための取材だ。
過去3年間、川越女子、県立浦和、熊谷、浦和一女の各校を取り上げてきた。そして今回は川越。
公立伝統校ばかりではないか。
そう。いつか私立もトップで取り上げたい。だが、今のところ祭の規模の点でこれら公立伝統校が上回っており記事にしやすい。
川越の文化祭は「くすのき祭」と呼ばれる。校門を入ると目の前に楠(くすのき)の大木があり、学校のシンボルとなっている。
余談だが、「楠学問」という言葉がある。楠は生長こそ遅いが必ず大木となるところから、進歩は遅くても堅実に成長する学問のことを言う。対して、「梅の木学問」というのがあり、生長は早いが大成しないことを言う。梅はダメだな。
くすのき祭の呼び物の一つが門である。門班と呼ばれる数十人の専門部隊が制作を担当する。
ご存知ない方のために過去3年間の画像を貼っておこう。題して「川越高校の過去門集」。
これはもう装飾の域を超えている。堂々の建築物である。
メンバーは、ひと夏を門の制作にかける。来る日も来る日も朝から晩まで鋸や金槌を手に汗を流す。
それにしても職人仕事ばかりやっていて勉強は大丈夫なのか。
聞けば、全体をリードする実行委員会は3年生中心だが、こうした実働部隊は1・2年生が担っているそうだ。そうか、なら大丈夫だ。
ここ数年、海外の城や教会をモチーフにした作品が多かったが、今年は東京駅丸の内駅舎をモチーフにした作品であるとすでに公表されている。来年の東京五輪を意識したのかと尋ねてみたが、特にそれはなく、知名度のあるものに挑戦するのもいいではないかと決まったようだ。
なお私は、くすのき祭実行委員会と同門班のTwitterを以前からフォローしている。また、県立浦和、浦和一女、川越女子の実行委Twitterもフォロー中。
【公式】くすのき祭@川越高校
72nd川越高校 くすのき祭 門班
くすのき祭昨年の来場者は1万5千人。以前ウォーターボーイズが話題になった年は男子シンクロ見たさに県外からも含め3万人が来場したという記録もある。
今年の目標は2万人。「そのために街頭でのビラ配りやSNSでの広報も積極的に行うが、来場者数ばかりに目を奪われると本来の主旨目的を見失う恐れがあるので、そこは冷静に対応したい」。
って、これ、先生じゃなく生徒のコメントですよ。しっかりしてるわ。
そうそう、重要情報を入れてなかった。くすのき祭は9月7日(土)・8日(日)の2日間開催。
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