来年度からリニューアルされる大宮工業(新校名:大宮科学技術高校)が新サイトを立ち上げた。
 実際のところは新サイトと言っても現・大宮工業のサイトにバナーを貼ったような形となっているだけだが、なかなか良いアイディアだ。

 大宮工業のページを開くとこのようなトップページが現れる。

 学校WEBサイト(ホームページ)の役割として、広範なステークホルダーに対し情報発信しなければならない。
 分かりやすく言うと、「ホームページを見るのは受験生だけではないよ」ということである。
 保護者も見ているし、卒業生も見ているし、大学や企業も見ている。
 そういう幅広いステークホルダー(関係者)に対し、学校の今を伝えるのが学校WEBサイトの役割だ。

 したがって来年4月からは大宮科学技術高校になるが、今はまだ大宮工業であり、その校名の下で授業も行事も部活動も行われているのであるから、あくまでも大宮工業として情報発信すべきなのである。

 ただその一方、生徒募集については大宮科学技術高校として活動し、情報発信するのである。
 だったら、これをうまく切り分けようということで、このような形となった(と想像する)。

 来年度は6つの学校がリニューアルスタートするが、おそらく一番大きく変わるのがこの学校だろう。
 まったく新しい学科が誕生すると同時に、従来からある学科も学科名・コース名が変わるほか学びの内容も大きく変わる。
 非常に期待感も高まるのだが、新たなコンセプトを受験生や保護者、中学校の先生や塾の先生に理解してもらうのには相当の時間がかかる。
 
 母体は二つの工業高校であるから、主に工業について学ぶ学校となる。
 しかし校名に工業は含めなかった。
 一つには工業科と情報科という二つの専門学科が併殺されるからという理由がある。
 が、もっと大きな理由は「国公立大学・理工学系大学進学を目指す学校」を目指すという新コンセプトにあるだろう。
 工業高校という存在や、工業という名称を否定するものではないが、工業を名乗ったのでは新しいコンセプトは伝わらない。

 とにかく、新しい校名、学科、コース、教育内容などを浸透させるには膨大なエネルギーを要するのだ。
 普通このような場合、大量の広報、広告予算を取って知名度アップに努めるのだが、公立では限度があるだろう。
 その分、新校の記事を書いて応援しようと思う。