昨日(26日)は所用あり神戸で一泊。
 行きの新幹線は、名古屋―京都間でやや減速するも、10分遅れ程度で目的地・新神戸に到着。
 ただ、米原・関が原付近の降雪状況から、翌日(つまり今日)のダイヤの乱れが心配された。

 さて本日。神戸はよく晴れていた。
 
 

 テレビやネットのニュースを見ると、滋賀県彦根や米原では観測史上最多の積雪を記録し、国道は大渋滞しているようだ。
 この分では新幹線にも、相当の遅れが出ているだろう。
 出発が後になればなるほど選択肢が狭まるから、とにかく少しでも早く帰ることにしよう。

 新神戸では、東京方面の上りに遅延はなかった。
 新大阪、京都も時間通り。
 なんだ、心配するほどのこともなかった。

 と思っていた矢先、列車が琵琶湖東岸・彦根に差し掛かるあたりから急減速。
 米原から関が原付近とノロノロ運転が続く。
 これは冬場の東海道新幹線ではよく見られる現象だ。
 
 

 新幹線が開業したのは1964(昭和39)年だが、当時は雪による影響がこれほど大きいとは考えられていなかった。
 しかし、営業運転が始まると、その冬、いきなり雪対策の不備が露呈した。
 その後、さまざまな降雪対策が講じられた。
 正に、関ヶ原の戦いならぬ「関が原での戦い」である。
 関ヶ原の戦いは一日で終わったが、関が原での戦いは何十年も続いた。

 その結果、この米原・関が原地域の積雪による運休はこの20年以上、出ていないという。
 関が原での戦いにまだまだ続くが、完全勝利の日もいずれやって来るだろう。
 雪国ど真ん中を突っ走る上信越や北陸新幹線が降雪による影響をあまり受けないのも、関が原での戦いの経験が生きているためだろう。
 
 結局、予定より1時間半遅れで東京駅に着いた。
 この悪条件の中、一本も欠けることなく数分間隔で運行するとは、さすが日本が誇る新幹線だ。
 車内放送で、遅れが出て申し訳ないと再三詫びていたが、私としては動いているだけで十分満足だ。

 追伸:コロナ禍ということで、ここ2年近く新幹線で隣の座席に人が座ったことはなかった。
 が、26日の下り新幹線では東京駅から、いきなり隣席も前後左右も満席となった。
 今、都内では高校バスケットのウインターカップが開催されているが、試合を終えた男子チームがドッと同じ車両に乗り込んできたのだ。
 香川県の尽誠学園だ。
 私が、荷物を棚にあげ、コートを脱いで、座席に腰掛けるまで通路で待機し、「失礼します」と席に着いた。
 さすが、ちゃんと教育されてるな。
 負け試合の後の帰路ということもあってか、皆ほとんど無言。
 私の隣だった子は、スマホでずっと試合のライブ中継をみていた。
 途中からゲームに移ったけど。