3回シリーズの最終回。
私は先生応援を標榜している者であるから、自分と考え方が異なったとしても、それぞれのお立場で頑張っておられる先生のご努力には敬意を表する。
うまく行けば、生徒も喜び、親からも感謝されるのだから、それでいいではないか。
ただ一点心配なのは、麹町中学校及び工藤勇一校長があまりにもマスコミからもてはやされていること。
これは嫉妬でもなんでもない。マスコミは上げるだけ上げておいて、ドスンと落とし、ボコボコに叩くのをお仕事にしているので、今後マスコミへの露出は少しずつ減らし、深く静かに確実に改革を進めたほうがいいのではないか。
また、校長が代わったら、元に戻ってしまった例も多く、そこも心配だ。改革の精神をどれだけ引き継げるか。人が次々と代わる公立学校はそこが難しい。
私は校長として学校マネジメントに携わった経験がないので偉そうなことは言えた身分ではないのだが、ちゃぶ台返しみたいな急速で大胆な改革は反動も大きい。
だから新しく校長になられた先生には、「7割の継続、3割の改革」と言っている。学校は今いる生徒や保護者や先生だけのものだろうか。いや、そうではあるまい。卒業生もいる。過去に在籍された先生もいる。もしかしたら地域の方々のものでもあるかもしれない。学校を私物化してはならない。その意味で「7割の継続、3割の改革」。
「麹町中学校だから出来るんでしょう」。
私も最初はそう思ったが、全国どこでも通じるオールマイティな改革などないのは分かりきったことだ。各学校が地域性を考えながら、アレンジすることだ。(おわり)
2019-05-06 at 22:07
麹町中の改革は、ネット記事で読んだことがあり興味を持っていましたので、今回の梅野先生の記事も興味深く読ませていただきました。
公立学校のメリットとデメリットをこの改革がどのように捉えていくのか、とても興味があるところです。