今に始まったことではないが、「自分には無理」とか「自分には向いていない」とか言って、早々に仕事や会社に見切りをつけてしまう若者がいる。
こういう発想というか、ものの見方しかできないと一生苦労するから、中高生のうちに正しておいたほうがいい。
「自分には無理」。
そう。すべての始まりはここにある。始まりはすべて無理なのだ。スキルも経験も何もないんだから無理に決まってるでしょう。
そこから努力をしてみると、「かなり行けるじゃないか」と自信を得るかもしれないし、「まあまあ何とかなるんじゃないか」と納得できるかもしれない。
だが、場合によっては「ちょっと厳しいかも」と残念な判断に至ることもあり、その先にあるのが「自分には無理」なのである。
そう考えたら、最後に出すべき結論が最初にあるって変でしょう。
「自分には無理」の結論が出るまでどれくらいの時間を要するかは、目指すものの中身にもよるが、会社の仕事だったら少なくとも3年とか5年とかの年月は必要で、まさか1か月や3か月ではあるまい。
本ブログの読者である先生方だって、自信満々でこの職に就いた方は稀で、だいたいは不安を持ちながらのスタートだったんじゃないですか?
で、続けているうちに、スキルも上達し、経験も積み重なって、「かなり行けるんじゃないか」ないし「まあまあ何とかなるんじゃないか」となり今日に至っている。この間10年。そんなもんですよ。
やる前から「自分には無理」、さしたる努力もしないうちに「自分には無理」。
こういう態度は大人になってから直そうとしても難しい。直してやるなら今のうちだ。
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