昨夜8時、急な原稿依頼。
 締め切りは?「月曜日」。原稿料は?「サービス(無料)で」
 オラオラ、人なめてんじゃねーぞ。休日返上でタダ働きしろってか。

 が、さすがに今日の明日でタダはないだろうということで、原稿料は払ってもらうことになったが、「埼玉県民にはそこらへんの草でも食わしておけ」ならぬ「下請けライターはそこらへんの草でも食ってろ」的な態度は困ったものだ。

 私のお客様(クライアント)は主に私立学校で、年間を通して大小さまざまな仕事をもらっている。だから、時には無料ないし利益度外視のオーダーも受ける。年間トータルで利益を出させてもらえばいいという考え方だ。

 一方、今は原則的に公立学校からは仕事をもらっていない。学校側の希望額ではとてもじゃないがビジネスとして成立しないからだ。
 だが、そんな中でも時々、募集や広報について教えてほしいとか相談に乗ってほしいというので呼ばれることがある。
 いいよ。行くよ。

 まず、謙虚に学ぼうという姿勢がいい。人の意見は素直に聞いたほうがいい。先生という人種は、これが案外苦手だからね。
 それに、私の使命は「先生応援」なわけだし。

 さあ、そこからだが、人を呼んで話を聞いておいてタダはないだろう。いや、相談料・講義料とは言わないけど、交通費だってかかってるわけだし、往復含めて半日は使ってるわけだし、それがゼロ円ということになると、「そこらへんの草でも食ってろ」と同じことなんですよ。
 もちろん私の話がお茶一杯分の価値ということは謙虚に反省しなければならないのだが、「そこらへんの草でも食ってろ」は勘弁してほしい。

 「そこらへんの草」は願い下げだが、草は草でも、「食べられる草」なら歓迎だ。私にとって「食べられる草」は、その学校に行かなかければ聞くことができない情報であり、見ることができない情報だ。
 仕事をもらえるのが一番だが、生きた情報には価値があるので、それが得られれば無料でもまあいいか。