公立高校の統廃合問題。6月19日、埼玉県教委が「魅力ある県立学校づくり第1期方策(案)」を発表した。
県教委には「魅力ある学校づくり課」という部署があって、統廃合計画はここが担当している。「魅力のない学校を廃校にする課」でもある。
今回発表された主な内容。
1 児玉白楊高校と児玉高校を統合し、現在の児玉白楊高校の場所に設置する。
学科は農業科・工業科・普通科。令和5年度開校。両校の募集は令和4年度選抜まで継続。
2 飯能高校(全日制課程)と飯能南高校を統合し、現在の飯能高校の場所に設置する。
令和5年度開校。飯能は令和4年度選抜まで募集継続。飯能南は令和2年度選抜まで募集(つまり、今年が最後の募集となる)
児玉白楊+児玉
共に歴史は古く、児玉白楊は明治時代、児玉は大正時代。児玉白楊の専門学科を残すとなれば、場所はこちらになる。児玉は普通科のみ残し、スポーツコースは廃止することになるだろう。
地域の人口が減少しており、統合後も募集では苦戦を強いられそう。
飯能+飯能南
共に普通科。歴史の古い飯能(大正11年創立)に、歴史の浅い飯能南(昭和53年創立)が吸収される形、つまり飯能南の事実上の廃校という見方ができそう。280~320人規模なら何とか募集は維持できるか。
当事者の一つとなった飯能南高校。
同校HPを見たら、こんな記事があった。
「埼玉県教育委員会から、6月19日に「魅力ある県立高校づくり方策案」が発表されました。このことについて、当日、全校集会を行い、生徒の皆さんに次のように話をしました。修学旅行の最終日に当たっていた2学年には、解散場所で急きょ学年集会を行いました。特に2学年の生徒の皆さんにはこのタイミングでお伝えすることになり申し訳なく思っています。」(飯南校長日誌より)
詳細はコチラから
修学旅行の解散場所で知らせたのか。可哀そうに。楽しい旅行の思い出がみんな吹っ飛んじゃうじゃないか。
まあ、家に帰れば新聞やニュースで知ることになるわけだし、タイミングとしては最悪だが、ここで先生の口から直接伝えようということだったんだろう。それしかない。
統廃合、これからも続きますよ。
令和11年までに10~13校減らすのが目標で、今回で2校減ったから、あと8~11校の削減が必要。
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