このところブログの公開時間が遅く、かつ内容も薄いのは、えらく時間のかかる仕事をかかえているためである。よって今日も薄口だ。
 今日のお題は、「私って〇〇な人じゃないですか~」についてである。

 テレビで、あるいはリアルな場で、この言い方を聞いてイラっとするのは私だけなのか。そのあたりは不明だが、私は嫌いだ。コイツはアホかと思ってしまう。

 「〇〇な人」というのは、私の考えでは本来他人を評価する言い方である。
 「あの人は几帳面な人だ」、「あの人はおおらかな人だ」、という具合に、他人の性格などを評する場合に使う。少なくとも私はそのような使い方をする。

 それを、「私って几帳面な人じゃないですか~」、「私っておおらかな人じゃないですか~」とやる。
 おい、ちょっと待て。なんで自分の評価を自分で決めちゃうんだよ。オマエが几帳面かおおらかかは他人が決めるんだよ。勝手に言うな。
 まあ、面と向かって反論すると角が立つから、心の中で、「へえ~、初耳だぜ」とか、「自分で思ってるほどじゃないけどな」とつぶやいてるけどな。

 じゃあ、「私は几帳面だ」はどうなんだ。うん、それはいい。自分じゃそう思ってるというニュアンスだし、「どこがだよ」とツッコミも入れやすい。
 だが、そこに「〇〇な人」を挟み込むと、すげえ傲慢な感じが出てくるんだよ。

 たぶん願望だな。「〇〇な人」にあこがれてるんだ。でも、そうなっていない。他人はそう見てはくれない。だったら自分で言っちゃおうという態度。
 「〇〇な人」という本来他人が口にすべきことを自ら言い、なおかつ「じゃないですか~」と同意を求める。どこまで自分本位なんだ。

 逃げ口上に使うやつもいる。
 「私って計算苦手な人だから」。「私って手先が不器用な人だから」、ってな調子。

 この言い方がカッコイイと思っている人は、ちょっと考え直した方がいい。私のような解釈をしている者もいるからだ。
 私のよう、ってどういう人?
 だからさ、「私って言葉の使い方にうるさい人じゃないですか~」って、そう言ってるんだよ。