よくある記事だね。海外旅行に持って行って良かったものとか入院に持って行って良かったものとかいう、あれですよ。
では、入試に持って行って良かったものは?
一つは明晰な頭脳。
過去の受験生も、ほとんどの人がこれだけは忘れずに持って行くようにとアドバイスしている。中には、そもそも自分はそれほど高性能な頭脳は持っていないと心配する人がいるが大丈夫だ。
大事なのはその日その瞬間にフル回転させられるかどうかだ。一発勝負において勝敗を分けるのは性能の差よりも調子(コンディション)の差である。
この時期はテレビでよくマラソンや駅伝のレースが放送されているが、持ちタイム順に結果が出ているかというと、必ずしもそうではないようである。
100の力がある者が70しか出せなかった場合。実際そういうことは多いのであるが、その場合、80の力の者が80を出し切れば勝てるのである。もちろん100の力の者に持てる力のすべてを出されてしまったときはあきらめるしかないのだが、とにかく勝負がかかった場面では過去の記録とか実績とか、そういうものはむしろ当てにならないと考えたほうがいい。
昨日までのことはすべて忘れろ。まあ、ついでに知識まで忘れられては困るわけだが。
持って行って良かったもの。
もう一つは震えるような緊張感。
これを忘れる人が結構多い。何を勘違いしたか、その代わりにリラックスを持って行ってしまう者がいる。
よく大事な試合を控えたアスリートが「試合を楽しみたいと思います」とか言っているが、騙されんなよ。連中、緊張の極致にあるんだからな。ブルブル震えてるんだよ。「緊張なんかしてないんだ」って、必死に笑顔作って自分に言い聞かせてるだけだ。
緊張感こそ最高のパフォーマンスを生み出す源泉だ。
だいたいちょっと考えてみりゃ分かるだろう。人間凡ミスをするのはボーッとしてるときで、緊張感を持ってやってるときはミスなんてしないんだよ。忘れんなよ、緊張感。
細かなことを言えば、まだあるが、最低限この二つは持って行ったほうがいい。
鉛筆とか消しゴムの類は、いざとなれば学校の方で何とかしてくれるが、この二つだけは人から借りるわけには行かず、持参するしかない。
埼玉県では、明日22日から私立高校の入試が始まる。
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