本日は所用あり県立不動岡高校に行ってきた。明治19年(1886年)創立で県内ではもっとも歴史のある学校だ。
 明治28年(1895年)創立の県立浦和(旧制第一中学校)や熊谷(旧制第ニ中学校)よりも古いのだが、不動岡にナンバーが付いていないのは、開校当時は「私立埼玉英和学校」という私立学校だったためだ。県立移管は大正10年(1921年)のことだ。

 普通科と外国語科(いずれ廃止になる予定)から成る共学校。進学重視型の単位制を採用。スーパーサイエンスハイスクール(SSH)、スーパーグローバルハイスクール(SGH)指定校。
 と、肩書多数。
 今春は国公立に132名合格(うち現役113名)。ざっと3人に1人は現役で国公立という計算だから立派なものだ。惜しいのは東大・京大・東工大・一橋といった難関国立への合格がないこと。これは、地元加須市をはじめ周辺市町村のトップ層が浦和や大宮といった県南都市部に流出しているのも一因だろう。
 東武伊勢崎線「加須駅」から徒歩20分。と紹介されているが、これはどうだろう。私なら30分はかかる。

 そうそう。学校案内と言えば、外国語科のある学科らしく「不動岡高校学校案内・英語バージョン」というのがある。英語の勉強にお勧め。

 校舎は一見の価値あり。最近では川口市立高校の新校舎が話題になっているが、県立の校舎としてはここ不動岡と春日部が双璧で、訪れた人は「これが公立!? ズルイ」とまでは言わないが、独自設計の豪華校舎には目を奪われるだろう。

 現在の埼玉県知事は戦後7代目となるが、第3代(栗原浩)、第4代(畑和=はた・やわら)は同校出身だ。何と二人で36年間。戦後の半分は同校出身者が県知事の座にあったということだ。
 
 教員も多数輩出している。本ブログ読者の皆さんの中にもおそらく卒業生がいることだろう。

 部活や行事も盛んで、1学期に行われる体育祭や文化祭の前には市中パレードが行われる。こういうのはいわば伝統校の特権というべきもので、警察の先導付の公道パレードなんてものは今からやろうと思ってもまず無理だ。

 師走に加須こいのぼりマラソン大会という市民マラソンが開催される。私も毎年出場している。ここに同校の生徒達が校内マラソン大会を兼ねて全校生徒が出場してくる。出場種目は異なるが一部コースが重複するので、私は毎年彼ら彼女らと一緒に走っているのだ。今年はコロナの影響で大会が中止になったのは残念だ。

 いつもは学校訪問の際、授業を参観させてもらうのだが、今回は諸事情考慮して遠慮した。

 ホームページの学校トピックスは相当古くまで遡れる。
 で、私は自分の名が記された2014年10月17日のトピックスを発見した。
 もう定年で引退されたと思うが後藤範子という素晴らしい先生がおられて、その英語授業を参観したときの記事だ。
 ということは自分のブログでも書いているはずだ。
 探してみた。
 あった。
 旧ブログ2014年9月11日「これが本物の授業だよな」
 旧ブログ2014年9月21日「県立なのに施設が半端じゃない学校」
 さすがに6年も前になると自分でも忘れている。
 読んでみたら、今日と同じようなことを書いている。