一昨日(9月22日)、私立高校は学費情報をもう少し見やすくしてくれないか」の中で、何校か学費情報を発見できない学校として取り上げたが、読者の方が発見してくれた。有難い。
今回の私の主張、と言うよりお願いは、みんなが関心を持っている情報だから、見やすいところに置いてくれということだ。
学費について知りたいのは中3生の親だけではない。中1や中2の親だって知りたい。
だから、前年参考でもいいから、常設のページを設けて欲しいと思う。
生徒募集要項は、必ずしも通年で掲載されているものではない。
紛らわしさを避ける意味でも、そのほうがいいかもしれない。
となると、生徒募集要項とは別に、「学費」に関わる情報を通年で掲載するのがいいだろう。
私が学費情報の在りかを探しているのは、学費そのものを調査しているからだ。
何とか、これを比較可能な形でまとめようと思っているが、これが実に難しい。
区分の仕方、表記の仕方が学校によって、まちまちだからだ。
◆入学時にさしあたりいくら必要なのか
収める側としては、これがもっとも知りたいことの一つだ。
最初は何かとお金がかかる。というの誰もが分かっていることだ。
では、ズバリいくらかかるのか。
概算でもいいから総額が知りたい。
収め方は一括なのか、分割なのか。それも知りたい。
「初年度に必要な費用」といった形で示している学校は親切だ。
が、自分で電卓をたたかないと出てこない学校もある。
◆細かな内訳より総額だ
入学金は1回収めれば、それで済み。
施設費は入学時1回限りの学校もあれば、2年3年次にも収める学校がある。
一時にまとめてか、3分割かという違いなんだろう。
2年3年次は施設維持費という形で収める学校もある。
授業料は支援金・補助金などでゼロになるケースがあるが、費用としてはこれが最大だ。
多くの学校は、月額・年額それぞれで表記していて、これは分かりやすい。
授業料以外に月々必要な費用、いわゆるその他費用だが、このあたりから分かりにくくなる。
PTA会費、後援会費、生徒会費などはだいたい共通で、しかも低額だからまだいい。
よく分からないのは修学旅行積立金だ。
私立は海外が多いから高いんだろうなと思うが、その金額や積立期間を明示している学校は少ない。
教材費なども、学科・コース・クラスによって違いがあるので表記の仕方が難しい。
いろいろなバリエーションがある制服代も、結構かかるんだろうなと思うが、これもよく分からない。
ということで、調べれば調べるほど複雑な私立の学費なのだが、私はあらゆる費用を細かく1円単位まで明らかにしろなどと言うつもりはない。
物価の変動もあるだろうし、税率だっていつ変わるか分からない。
だから、そんなものをいちいちホームページに載せる必要はなく、だいいちそこまでしたって誰も見ないだろう。
説明会や相談会で尋ねられたら、きっちり説明するというのでいいだろう。
要は、子供の高校入学にあたって、さしあたりいくら用意しておけばいいの?
1年目はいくら必要で、2年3年はいくら必要なの?
という、親の資金計画に配慮した示し方についてもう一工夫して欲しいということだ。
2020-09-25 at 15:19
補助金についても、もっと情報が欲しいところです。
年収(納税額)によって変わるためとても複雑なのですが。
また県のPRには「来年から県の補助金が大幅アップ」→「国から出ていたものが県から出るようになっただけで実質変わらない」、「授業料実質無料」→「授業料は(納税額によって)無料になる人もいるが、入学金は一部しか出ないし、設備費(これが結構かかる)は実費」というように、誤解を招くものも感じられます。実際弊社の保護者の中には、私立も公立もかかる金額が同じだと思っていた人がいました。