埼玉県高校部活動(運動部)は、関東大会予選の真っ最中である。いや、もうピークは過ぎたかな?
 すでに多くの競技で関東大会出場校が決まっている。

 少しだけ例を挙げると。
 ▼サッカー(西武台・武南)
 ▼卓球・男(埼玉栄・浦和南・川越東・鷲宮)
 ▼卓球・女(正智深谷・秋草学園・本庄第一・松山女子)
 ▼バレー・男(埼玉栄・伊奈学園・正智深谷・昌平・川口青陵・坂戸西・越谷総合技術・春日部共栄)
 ▼バレー・女(細田学園・春日部共栄・狭山ヶ丘・正智深谷・埼玉平成・市立川越)
 ▼バドミントン・男(埼玉栄・叡明・大宮東・川越東・越谷南)
 ▼バドミントン・女(埼玉栄・叡明・大宮東・浦和北・浦和麗明)
 ▼ハンド・男(浦和学院・川口東・浦和実業)
 ▼ハンド・女(埼玉栄・浦和実業・越谷南)

 いずれ、まとめ記事を書こうと思っているが、まあこんな感じである。
 一県一代表の全国高校総体(インターハイ)の場合、団体競技は私立の独壇場となるが、出場枠の多い関東大会となると、上記のように公立学校の名もチラホラ見られるわけである。
 以前も書いたが、関東大会は、一部の競技(陸上、水泳など)を除けば全国につながる大会ではないが、高校生(特に公立高校生)にとっては大きな目標なのである。

 で、この関東大会県予選が終わると、次の目標は6月に行われる全国高校総体(インターハイ)県予選となり、負けた時点で3年生引退となるのが一般的な流れだ。
 陸上や水泳など一部競技は「県大会→関東大会→インターハイ」となる。
 また、冬場に全国選手権がある競技(サッカー・ラグビー・駅伝・バレー・バスケ)では、そこが3年生の最終目標となることもある。

◆まん延防止延長で、部活は平日2日まで
 さて、多くの3年生部員が部活の総仕上げに入っているこの時期、例の「まん延防止等重点措置」の延長に伴い、活動に制限が加えられることになった。
 5月8日に行われた、「第51回新型コロナウイルス対策本部会議」で決まった。

 

 要点は、
 1 県立学校では部活動を平日2日以内、1回90分程度に制限する
 2 練習試合や合宿は禁止する
 3 大きな発声や身体接触など感染の恐れが高い活動は行わない
 4 けがや事故防止のため、大会などに出場する場合は14日前から従来通りの活動を認める
 5 まん延防止等重点措置区域外の学校にも適用する
 
 以上は、県立学校に関するものだが、 
 6 私立学校にも部活動の限定的実施を要請する

 また、中学校に関しては部活動でのクラスターは発生していないので、
 7 市町村教委に対しては従来の対策の徹底のみを要請する

 重点措置の延長は5月31日までの予定だから、約3週間ということになる。

◆大会2週間前は通常練習OKというところがポイント
 来週あるいは再来週あたりから中間考査に入る学校も多い。
 考査前1週間はどっちみち部活は休みになるだろう。

 で、それが終われば前述のようにインターハイ県予選(地区予選)が始まる。
 また、関東大会も6月初旬だ。
 そう考えると、「平日2日間」はインパクトはあるが、適用される期間は実質的にはそれほど長くない。
 いわゆる「やってる感」を出すための政策ではないか。